誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)
誤嚥(食べ物やだ液が気道に入ること)がきっかけになって、細菌が肺に入り
込んで引き起こされる肺炎で、高齢者に多いです。
症状
- 食事中にむせたり、食後に咳が続いたりすることが多いです。
- 咳、たん、発熱などの症状があらわれます。
- 高齢者の場合はむせるなどの症状がなくても、睡眠中などにだ液が肺に流れ込んで、肺炎が起こることもあります。
- ノロウイルス感染症などの際に嘔吐物を誤嚥して、肺炎が起こることもあります。
- 高齢者の中でも脳梗塞などでまひがある人では、飲み込む力が弱っている場合があり、通常の食事の際にも誤嚥を起こす可能性が高くなることがあります。
感染経路
誤嚥がきっかけになって口の中の細菌が肺に入り込んで起こります。
予防
- 特に誤嚥を起こしやすい高齢者の場合は、歯磨きやうがいなどで口の中をきれいに保つことが大切です。
- 普段と比べて食べられなくなっている場合は、無理に食事しないように注意しましょう。
- 咳、たん、発熱などの症状がある場合は、早めに申し出ましょう。
- 人から人へ感染することはないので、飛沫感染への対策は必要ありません。
治療
抗菌薬
- 文献
- 厚生労働省: 介護現場における感染対策の手引き 第3版. 令和5年9月.
- などを参考にして作成