シオノギの創薬研究、CMC研究、臨床開発におけるビジョンとビジョン達成に向けた戦略について紹介しています。

シオノギグループは、世界トップクラスの研究生産性の実現およびグローバル市場への迅速な医薬品の提供を目指して研究開発活動を進めるとともに、アカデミアやベンチャーとの連携を通じて将来の医療ニーズを見据えた医薬品シーズ、製品および技術の導入を継続して進めています。

創薬研究のビジョン:社会に応える、創薬イノベーション。

創薬型製薬企業として、自社創薬比率にはこだわっています。一方で、既成概念にとらわれていては、よりよい薬を継続的に生み続けることはできないことから、社内外の様々なアイデアをうまく取り入れながら、新たな創薬アプローチの確立を推進しています。

[ビジョン達成に向けた戦略]低分子という強みを軸に、進化する。

keyword 1:中分子医薬

核酸やペプチドなどの「中分子医薬」は、次世代の医薬品として大きく期待されています。シオノギは、これまで低分子創薬で培ってきた化学技術やノウハウを拡張させ、中分子創薬にも力を入れていきます。

keyword 2:オープンイノベーション

「英国ケンブリッジ大学 創薬推進コンソーシアム」に参画するなど、外部との連携を強化。アカデミアが持つ高度な専門知識と、製薬企業の創薬研究力を融合させて、イノベーションの加速化を図っています。

keyword 3:探求心ある研究者の育成

研究が作業化してしまうと、イノベーションは生まれません。シオノギでは研究を心から楽しめるように、プロセスを評価したり、共同研究先を自分で見つけて提案できる「Yコラボレーション」という独自制度を設けています。

CMC研究のビジョン:独自性のある技術研究・開発 ~社会の希望を満たす製品価値の創製~

CMC研究分野では、トータルヘルスケアの観点から医療ニーズを満たすまだ見ぬ製品の創造に貢献します。そのために必要な科学をベースに、革新的な製品開発に必要なCMC研究や技術獲得を進めます。また、社内外連携を推進し、従来の医薬品開発を超えてヘルスケア領域に新たな価値を提供することに挑戦します。

[ビジョン達成に向けた戦略]企業成長の実現に向けて、人、技術、連携を強化。

keyword 1:広いスコープを持った人材の育成

米国のShionogi Inc.へ研修に行く「エクスチェンジ・プログラム」や他本部へのローテーションを行い、将来、広いスコープを持った人材になるための育成を積極的に実施しています。

keyword 2:創薬研究への新ソリューション

薬理作用はあるが、体内で吸収されにくいという課題を持つ化合物に対し、CMC技術によりブレークスルーが実現し、体内での吸収力を向上させることができました。今後も創薬研究段階から携わり新ソリューションを提供し続けます。

keyword 3:専門性のさらなる向上

患者さまのニーズに最大限に応えられる製品開発、CoGs[*1]低減につながる最適な合成ルートの構築や先端技術を駆使した分析法開発など、高いCMC技術により新たな価値の創製に貢献します。
  1. ※1
    CoGs:Cost of goods sold

臨床開発のビジョン:世界中の患者さまのために、効率的かつ着実な開発。

2020年度終了までに10品目以上の製品をグローバル市場に展開している状態を目指しています。そのために、早期臨床試験段階で、早く正確に化合物の特性を見極め、Go/NoGo判断をすることにより、検証試験(Phase Ⅲ試験)の成功確率が高い状態を維持します。そして、承認申請に必要なデータだけでなく、上市後のマーケティングを見据えたデータを収集することで製品価値の最大化にも貢献していきます。

[ビジョン達成に向けた戦略]開発品を自らの手でグローバル展開するための体制づくり。

keyword 1:ビッグデータの活用

ビジョン達成に向けて、生産性のさらなる向上が不可欠。リアルワールドデータを活用して、適切な治験対象者の選定や、インフルエンザの伝播モデル作成など、臨床試験の効率化に日々取り組んでいます。

keyword 2:グローバルオペレーションの強化

日米欧の3極を超えて、迅速かつ高品質な開発を展開していくために、グローバル開発体制を整備。米国のShionogi Inc.と欧州のShionogi B.V.との間で「グローバル開発ポリシー」を共有し、オペレーション部隊のグローバル化を進めています。

keyword 3:Head Quarters(本部)は日本

国際共同治験が多くなる中、日本に本部を置くシオノギでは、国内開発本部が世界各拠点の中心となり、開発プロジェクトをマネジメントするという重要な任務を背負います。HQとして常に世界基準でノウハウを培い続け、高い品質の臨床試験を推進していきます。