人を起点に、未来をともにつくる ― 塩野義製薬が採用で大切にしていること

山中さん

創薬を加速させヘルスケアの価値を世界に届けるために、何ができるのか。その問いに向き合い続ける中で、塩野義製薬は採用においても人を第一に考えることを大切にしてきました。

 

薬を創るのも、造るのも、必要な人に提供するのも、すべてはそこに関わる人の意思と行動の積み重ね。一人ひとりが高いモチベーションを持ち、自分の力を発揮することで、会社の組織力は高まり、創薬の質やスピードが上がり、必要な人に必要な薬を提供できることにつながっていく。塩野義製薬の採用担当者は、そのプロセスを本気でつくろうとしています。

 

今回は、医薬品開発の最前線を歩んだのち、人事部へとキャリアを転じた山中さんの経験を軸に、採用の現場で働く3名の想いをひも解きます。

創薬の最前線で気づいた、個々のモチベーションの力

山中さん

―大学では生命科学を専攻され、創薬への興味はどのように深まっていったのでしょうか。

山中さん(以下、山中): 病気や回復といった人体のしくみに興味があり、大学では生命科学を専攻しました。その後、最先端の研究に触れたいと考え、大学院ではiPS細胞を用いてアルツハイマー病に関わる遺伝子の探索研究を行いました。

 

―そこから製薬企業、しかも研究職ではなく開発職を志望されたのはなぜでしょうか?

山中: 研究を通じて創薬の意義そのものに強く惹かれていました。一方で、研究の成果が実際に社会に届くまでには多くの工程と協働が必要であることを実感しました。一つのテーマを深く掘る研究よりも、多様な専門性を持つ人たちと協働しながら、薬を確実に患者さんのもとへ届けるプロセス全体を支えたい。それが製薬企業の開発職を志望した理由です。

 

就職活動において重視したのは、日本発の薬を継続的に社会に届けられる現実的な基盤があるかどうかでした。創薬は理想だけでは続きません。自社創薬比率が高く、疾患領域での明確な強み、安定した経営基盤のもとで長期的に挑戦できる環境が不可欠と考えます。
こうした条件が揃っていると感じたのが、塩野義製薬でした。ここなら、日本発の薬を必要な人に届け続けられる。そう確信して、塩野義製薬の開発職を志望しました。

 

―11年間、開発職として業務に携わってこられました。その中で、人事部をキャリアパスとして考え始めたきっかけは何でしょうか?

山中: 開発の仕事を通じて強く感じるようになったのは、研究であれ開発であれ、薬を世に届けているのはいずれも「人」であるということでした。専門性や仕組みはもちろん重要ですが、関わる一人ひとりのモチベーションが高く、前向きに力を発揮しているときに、プロジェクトは前に進んでいく。その感覚を、日々の仕事の中で実感していました。

 

その経験から、塩野義製薬で働く全ての人が能力を最大限に発揮できれば、より良いものをより早く必要な人に提供できる。そう考えるようになり、開発の現場そのものではなく、人が働く環境や状態そのものを支える仕事に関心が向くようになりました。その延長線上で、人事部をキャリアパスとして考えるようになりました。

 

さらに、人事部の中でも、私が最も力になれると感じたのが採用でした。大学時代から創薬そのものを学び、開発で非常に多くの組織と協働してきたことで、どんな人がどの場面で力を発揮できるのかを、現場の経験として理解できました。その経験があるからこそ、求職者の専門性や価値観と、塩野義製薬の事業・組織のどこがフィットするのかを、具体的に見立てることができます。医薬品開発の現場で得た知見を、会社の未来をつくる入口である採用に活かしたい。それが、人事部の中でも採用を志望した理由です。

「塩野義製薬に入ってよかった」の実現を目指して

山中さん

―2025年1月に人事部に異動されました。山中さんの役割や採用という仕事についてお聞かせください。

山中:採用の役割は、塩野義製薬という企業を正しく、そして多面的に、深さも含めて伝えること。その上で、求職者の方がどんなキャリアを描きたいのかを丁寧に聞き、会社の方向性とすり合わせていくことです。その中でも、いま私が担っているのは、塩野義製薬と求職者の双方が納得できる出会いをつくる役割を担っています。

 

企業は戦略だけでは動きません。意思決定し行動するのは、ここで働く一人ひとりの従業員です。だからこそ、塩野義製薬が社会課題に向き合い続けるためには、働く人自身が高いモチベーションを保ち、前向きに力を出せる状態であることが欠かせない。

 

採用は、その出発点です。入社した瞬間がゴールではなく、ここで働き続けたいと思えるかどうか。自分の選択は間違っていなかったと、後から振り返って言えるかどうか。それが重要だと考えています。

 

―個々のパフォーマンスとチームワークや組織の成長は両立するのでしょうか?

山中:一人ひとりが違うのは当たり前ですし、多様性という言葉で片づける以前に、違っていて当たり前。その上で、塩野義製薬の従業員には基本方針に共感して集まっているという共通項があります。

 

大切なのはそれぞれが自分の強みを自覚し、どうすれば強みをチームのゴールに活かすことができるかを考え続けることです。その積み重ねが、結果として強いチームを作ります。

ここからは、山中さんとともに採用活動を担う浅沼さん、前田さんにも加わっていただき、就職や転職を考える上で大切にしてほしい視点や、塩野義製薬の採用に込めている考え方を伺います。
―まず、採用活動において、求職者が押さえておくべきポイントを教えてください。
左から浅沼志保(キャリア採用)、山中英樹、前田早紀(新卒採用)
左から浅沼志保(キャリア採用)、山中英樹、前田早紀(新卒採用)

浅沼:私たちが一番大切にしているのは、入社前のマッチングです。条件や環境だけでなく、塩野義製薬が目指している方向と、自身がやりたいことや大切にしたい価値観が、どこで重なるのか。そこを納得した上で選んでいただきたいと考えています。

 

塩野義製薬が成長し続けるためにも、同じ方向を向いて力を発揮できるかどうかは欠かせません。採用は、その最初のすり合わせだと思っています。

 

前田:エントリーシートを書くときは、この会社で何がしたいかを、ぜひ自分の言葉で整理してみてほしいですね。自分は何を目指していて、この会社でならなぜ実現できるのか。会社の方針と自分の目的が、どこでつながっているのかをストーリーとして考えることで、就職活動そのものも、より意味のあるものになると思います。

 

―より良いキャリアを築くために、心に留めておいてほしいことはありますか。

浅沼さん

浅沼:最近の学生さんは、ご自身のキャリアについて本当によく考えていらっしゃると感じます。一方で、思い描いていた役割や業務と少し違うだけで、不安になってしまうケースもあります。
でも仕事は、実際に取り組んでみて初めて見えてくる面も多いものです。今の興味だけで判断せず、少し長い時間軸で、自分がどう成長したいかを考えてもらえたらうれしいですね。

 

前田:会社も人も、時間とともに変化していきます。職種が違えば、会社への貢献の仕方も変わりますし、想像もしていなかった領域で力を発揮できる機会が広がることもある。
やりたいことや方法に縛られすぎず、会社の大きな目標に対して、自分の強みをどう活かせるか。その視点を持つことが、結果的にご自身の成長につながると思います。

 

山中:ゴールへの道筋は、何通りもあります。船で行くのも、飛行機で行くのも自由な旅のように、回り道をして初めて見える景色もあれば、誰も選ばなかった道の先に新しい世界が広がっていることもあります。
そうした一人ひとりの選択の積み重ねが、他社にはない塩野義製薬の強みになっていると感じています。

 

―採用のマッチングはとても重要ですが、求職者の立場では「評価される」と感じて、本当に聞きたいことを質問しづらいという声もあります。

前田さん

前田: 採用の場では、正解を言うことよりも、お互いの理解を深めることを大切にしています。率直な疑問や迷いを共有していただくことで、より良いマッチングにつながると考えています。

 

浅沼: 面接の待ち時間などでも、リラックスしてお話いただける機会も設けています。また、リアルな職場を体感できる場として職種別のイベントも開催しますので、ぜひ採用サイトをチェックしていただければと思います。

事業の広がりが、キャリアの選択肢を広げる

―採用活動で、新しい動きや変化を感じる点はありますか。

山中:
塩野義製薬はこれまで、自社創薬を軸に、薬を通じて治療を必要とする方と真摯に向き合ってきました。この姿勢はこれからも変わりません。製薬事業は今後も当社の中核であり、最も大切にしていく領域です。

 

その上で現在、私たちは健康を支える企業として、HaaSへの取り組みを進めています。HaaSとはHealthcare as a Serviceの略称で、治療だけでなく、未病や予防、日常の健康管理まで含めて価値を提供する考え方です。


薬が必要となる瞬間だけでなく、その前後の時間にも寄り添えるようにする。これまで築いてきた強みを起点に、ヘルスケアの価値提供の機会を広げていこうとしている段階だと捉えています。

 

事業の領域が広がるということは、活躍できる人の幅も広がるということです。いま塩野義製薬では、創薬や開発に加えて、AI、DXなど、これまで製薬業界とは距離があった専門性も必要としています。
製薬会社という枠にとらわれず、自分の専門性を社会課題の解決に活かしたいと考えている業界未経験の方にも、挑戦のフィールドとして塩野義製薬を知ってもらえたらうれしいですね。

 

―最後に、採用活動中の方へメッセージをお願いします。

浅沼:入社後に、生き生きと働き、自分の役割を広げていく姿を見ることが、私たちにとって何よりの喜びです。これまでの経験や強みが、塩野義製薬のどこで活かせるのか。一緒に考えていければと思います。

 

前田:同じ方向を向いていても、強みは人それぞれ違います。無理に自分を飾る必要はありません。そのままの言葉で、これまで大切にしてきたことを聞かせてください。

 

山中:薬を世の中に届けることは、簡単ではありません。だからこそ、塩野義製薬には長年培ってきた知見と、挑戦を支えるチームがあります。
少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひ一度お話ししましょう。皆さんとお会いできることを、採用担当一同楽しみにしています。

採用チーム