2022/09/29

塩野義製薬とSASによる医薬品業界のDX推進に向けた
データ解析コンサルティングサービスの開始について

塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役会長兼社長CEO:手代木 功、以下 塩野義製薬)とアナリティクスのリーディング・カンパニーであるSAS Institute Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:シュクリ・ダバギ、以下 SAS)は、製薬企業、開発業務受託機関向けに、医薬品開発のためのデータ解析コンサルティングサービス(ライフサイエンス & ヘルスケア向けDXスターターパック)を開始したことをお知らせします。
塩野義製薬は、①安心・安全にデータを扱える環境の整備、②データから価値を生み出せるデータサイエンティストおよび、データエンジニアの育成、③協創を促進するIT環境の整備と組織能力の強化、を通じてデータに基づく新たな価値創造を実現するための基盤づくりを進めています。SASが提供するクラウドネイティブなAI/アナリティクスツールであるSAS® Viya®を中心とした塩野義製薬の統合解析環境は、統合データウェアハウス環境*1とも連携し、インメモリー分散アーキテクチャ*2を採用した俊敏性の高いビッグデータ分析を可能にしました。塩野義製薬では、これらの環境を用いて臨床試験の解析業務やリアルワールドデータ活用などのDX推進の過程で得た技術、ノウハウも蓄積してきました。
従来、臨床試験の解析業務では、事前に作成された解析設計書を読み解き、計画解析を正確にSASプログラム上で実行する必要があるため、統計解析の専門知識を保有する解析担当者が、プログラムスキルを駆使し、SASプログラムを都度作成していました。塩野義製薬では、解析設計書や解析プログラム、またそのログや出力結果など、様々な形式の情報、データを集積し、高度なスキルを必要とする臨床解析業務に対してSAS ViyaのAI機能を用いることで、医薬品開発における解析用プログラムを準自動で作成する「人工知能解析プログラマ」システムを開発しました。これにより、ヒューマンエラーの低減だけではなく、臨床試験1回当たりの標準解析作業時間を約30%削減することにも成功しており、既に業務プロセスに組み込まれています。また、リアルワールドデータ活用においても、これらの技術、ノウハウを用いて、効率的に解析業務を行っています。塩野義製薬は これら医薬品開発における解析プログラミング業務の一連のプログラム化を通じて、「ライフサイエンス & ヘルスケア向けDXスターターパック」として提供し、製薬業界のデータサイエンス、データエンジニアリングの発展に寄与します。
今回、塩野義製薬とSASが共同で展開する「ライフサイエンス & ヘルスケア向けDXスターターパック」は、SASが提供するSAS Viya on SAS Cloud 上でのAI/アナリティクス環境であるSAS Viyaに、塩野義製薬やSASコンサルティングサービス、及びSASのパートナー企業が培ったノウハウをあらかじめ組み込むことで、お客様業務に合わせたカスタマイズやアプリケーション開発を、ゼロから構築することなく迅速かつ効率的な成果創出を可能にします。お客さまは、ハードウェア環境の調達、SAS環境の設計・構築、バリデーション作業、アップデートなどの運用作業からも解放され、解析ノウハウや具体的な活用事例を利用することで、DXを迅速に推進できます。このため、業務やデータ分析へ最適なリソース投入が可能となり、ノウハウを効率的かつ効果的に共有することで、データサイエンティスト・データエンジニア育成の加速が期待でき、製薬業界の更なるデータ活用、DX推進に貢献します。

*1 統合データウェアハウス環境:データ活用のニーズに応じて、様々なシステムからデータを抽出、集約し整理された環境

*2 インメモリー分散アーキテクチャ:実験・試験データのような小規模データに対する統計解析処理だけではなく、リアルワールドデータのような大規模なデータの加工や機械学習・ディープラーニング処理・自然言語解析のための次世代のSAS分析エンジン

以上

塩野義製薬株式会社について

塩野義製薬は、中期経営計画STS2030において「新たなプラットフォームでヘルスケアの未来を創り出す」ことをVisionに掲げております。引き続き、塩野義製薬とパートナー企業で培ったノウハウを医薬品業界全体に広めることで、業界の課題解決に貢献いたします。

URL:https://www.shionogi.com/jp/ja/

SASについて

SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。SASは、革新的なソフトウェアとサービスを通じて、世界中の顧客に対し、データをインテリジェンスに変換するためのパワーとインスピレーションを届けています。SASは「The Power to Know®(知る力)」をお届けします。

URL:https://www.sas.com/ja_jp/home.html

*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

塩野義製薬株式会社

塩野義製薬ウェブサイトお問い合わせフォーム:

https://www.shionogi.com/jp/ja/quest.html#3

SAS Institute Japan株式会社

マーケティング本部 広報 

jpnpress@sas.com

<SAS Institute Japan広報代行>

株式会社プラップジャパン

SAS PR事務局(PRAP Japan)

sas_pr@prap.co.jp