2025/11/12

抗インフルエンザウイルス薬「ゾフルーザ®顆粒2%分包」新発売のお知らせ

 塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役会長兼社長CEO:手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、本日、抗インフルエンザウイルス薬ゾフルーザ®(一般名:バロキサビル マルボキシル、以下「ゾフルーザ」)の顆粒製剤「ゾフルーザ®顆粒2%分包」を新たに発売しましたので、お知らせいたします。

 

 ゾフルーザは、キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害作用によりインフルエンザウイルスの増殖を抑制し、1回の経口投与でインフルエンザの治療および予防を完結できる薬剤です1, 2。さらに、家庭内でのインフルエンザウイルスの伝播リスクを低減することも示されています3。本剤は、日米を含む75ヵ国以上で承認され、日本では、成人および小児に対する「A型またはB型インフルエンザの治療および予防」を効能・効果として販売されています。

 

 これまでゾフルーザは錠剤のみの提供でしたが、錠剤の服用が難しい低年齢の小児などに対応できる製剤が求められていました。このたび新たに発売する顆粒製剤は、小児にも服用しやすく、年齢や体重に応じた適切な投与が可能です。さらに、インフルエンザの治療については、体重10kg未満の小児患者さまにも使用できるようになったことで、小児における新たな治療選択肢として、より幅広い患者さまへの貢献が期待されます。

 

 塩野義製薬は、取り組むべきマテリアリティ(重要課題)の一つとして「感染症の脅威からの解放」を特定し、感染症のトータルケアの実現に向けた取り組みを進めております。引き続き、人々の健康を守るために必要な感染症治療薬を、世界中の患者さまのもとにいち早くお届けできるよう、活動を推進してまいります。

 

以 上


【ゾフルーザについて】

塩野義製薬が創製したゾフルーザ(バロキサビル マルボキシル)は、キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害作用によりインフルエンザウイルスの増殖を抑制し、1回の経口投与で効果を発揮します1。非臨床試験において、オセルタミビルに耐性を示すウイルスおよび、鳥インフルエンザウイルス(H7N9、H5N1)を含むインフルエンザウイルスに抗ウイルス効果を示しました4, 5。また、臨床試験において、家庭内でのインフルエンザウイルスの伝播リスクを低減することも示されています3。本剤の開発および販売は、Rocheグループとの提携下で進めており、日本と台湾における販売は塩野義製薬が、それ以外の国ではRocheグループが行っています。日米を含め75ヵ国以上でインフルエンザ治療薬として承認されており、日本では、成人および小児に対する「A型またはB型インフルエンザの治療および予防」を効能・効果として販売されています。

 

 

参考:

1.       Hayden FG, et al. N Engl J Med. 2018;379:913–923.

2.       Ikematsu H. et al. N Engl J Med. 2020; 383:309-320.

3.       Monto, AS. et al. N Engl J Med. 2025; 392:1582-1593.

4.       Noshi T, et al. Antiviral Res. 2018;160:109-117.

5.       Taniguchi K, et al. Sci Rep. 2019;9:3466.

 

 

[お問合せ先]

塩野義製薬ウェブサイト お問い合わせフォーム:https://www.shionogi.com/jp/ja/quest.html#3.