2026/01/20

ViiV Healthcare Ltd. への追加出資による持分法適用関連会社化について

 塩野義製薬株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役会長兼社長 CEO:手代木 功、以下「塩野義製薬」または「当社」)は、英国ViiV Healthcare Ltd.(本社:英国ロンドン、Chief Executive Officer:Deborah Waterhouse、以下「ViiV社」)に対する出資を決定し、議決権比率で11.7% のViiV社株式を取得する契約を英国GlaxoSmithKline plc.(以下、GSK社)および米国Pfizer Inc.(以下、Pfizer社)と締結したことを、お知らせいたします。今回の出資により、当社グループは議決権比率でViiV社株式の21.7%を保有することになり、この持分比率に応じた配当を得るとともに、ViiV社は当社の持分法適用関連会社となる予定です。

 なお、当社は今後もViiV社の取締役1名の指名権を保有し、2012年から同社の取締役を務めるJohn Kellerが、引き続き、取締役としてViiV社の経営に参画します。

 

1. 本出資の背景と目的
 塩野義製薬は、取り組むべきマテリアリティ(重要課題)の一つとして「感染症の脅威からの解放」を特定し、HIV感染症をはじめとする三大感染症に対して、多くの経営資源を集中して取り組んでいます。HIV感染症に対しては、2001年に、ViiV社の筆頭株主であるGSK社との協業を開始して以降、ViiV社およびGSK社とのパートナーシップ1のもと、ドルテグラビル、カボテグラビルを含むインテグラーゼ阻害剤を創出しHIVの治療および予防の発展に貢献してきました。ドルテグラビルを含む治療レジメンはグローバルで2,400万人以上の治療に貢献し、HIV治療の中心的な役割を果たしています2。また、ViiV社は、HIVとともに生きる人々のニーズとライフスタイルに応じた、カボテグラビルを含む長時間作用型注射剤を重要かつ新たな治療・予防の選択肢として提供しています。

 さらに、当社が創製し、ViiV社に導出した第3世代のインテグラーゼ阻害剤S-365598/VH45241843は、既存のインテグラーゼ阻害剤とは異なる耐性プロファイルを有し、長時間作用型注射剤としての開発も極めて順調に進捗しています。当社が継続してHIVの研究に取り組むことで創製される化合物は、ViiV社の開発パイプラインを強化し、HIVの治療および予防の選択肢拡大に寄与しています。このたびのViiV社の株式取得は、当社とViiV社およびGSK社との強固なパートナーシップをさらに深化させ、世界のHIV治療および予防により一層貢献していくことを目的としています。

2. 契約の概要

当社グループによる2,125百万米ドルの出資に対して、ViiV社は新株(議決権比率で11.7%)を発行します。また、ViiV社は、Pfizer社が保有するViiV社株式を1,875百万米ドルで取得後消却し、GSK社に対して250百万米ドルの特別配当を支払います。

3. ViiV社の概要

(1)名称

ViiV Healthcare Limited

(2)所在地

英国ロンドン

(3)代表者の役職・氏名

Chief Executive Officer:Deborah Waterhouse

(4)事業内容

HIV/AIDS 領域のスペシャリスト・カンパニーで、抗 HIV 薬の研究、 開発、製造、販売を行っている

(5)資本金

非開示(非上場のため)

(6)設立年月日

2009年11月3日

(7)大株主及び持株比率

【本契約締結前】(議決権比率)

GSK 社:78.3%、Pfizer 社:11.7%、当社:10.0%

【本契約締結後】(議決権比率)

GSK社:78.3%、当社:21.7%

(8)上場会社と当該会社の関係

資本関係

当社グループは議決権比率で、当該会社の株式の10.0%を所有しています。契約締結後には、21.7%を所有する予定です。

人的関係

【本契約締結前】

当該会社の取締役1名の指名権を保有(当社議決権数計1個)

【本契約締結後】

当該会社の取締役1名の指名権を保有(当社議決権数計2個)

取引関係

当該会社は、事業の一部として当社と医薬品の 共同開発を行っております。

 

関連当事者への該当状況

 

 

【本契約締結前】

当該会社は、当社の関連当事者には該当しません。また、当該会社の関係者及び関係会社は、 当社の関連当事者には該当しません。

【本契約締結後】
当該会社は、当社グループによる株式取得後に当社の関連会社となります。

(9)当該会社の最近の事業年度における業績の動向(百万ポンド)

 

2022年12月期

2023年12月期

2024年12月期

売上収益

5,619

6,308

7,023

税引後利益

1,528

2,034

1,619

親会社の所有者に帰属する包括利益

1,622

2,015

1,626

4. 株式取得の相手先の概要
ViiV社より当該株式を取得します。

5. 取得株式割合、取得価格及び取得前後の所有株式の状況

(1)異動前の所有株式割合

議決権比率で10.0%

(2)取得株式割合

議決権比率で11.7%

(3)取得価格

2,125百万米ドル

(日本円換算金額:334,793百万円*)

*1米ドル=157.55円で換算

(4)異動後の所有株式割合

議決権比率で21.7%

6. 日程

(1)取締役会決議日

2025年12月26日

(2)代表取締役決定日

2026年1月19日

(3)契約締結日

2026年1月19日

(4)株式取得実行日

2026年3月末までに取得予定

(注1)(1)の取締役会においては、本株式取得の前提条件および本出資の決定について、会長兼社長 CEOに一任することを決議し、2026年1月19日に会長兼社長CEOにより本出資を決定いたしました。
(注2)本出資による株式取得は、各国の競争法及び海外直接投資法等に基づく関係当局の承認の取得並びにその他一般的な取引完了を前提条件としており、これらの承認の取得等の進捗状況によって、株式取得実行日が決定されます。

 

7.  今後の見通し
 本件の2026年3月期の連結業績に与える影響については、軽微です。2027年3月期以降の連結業績への影響については、現在精査中ですが、2027年3月期より利益に貢献する見込みです。

 

以 上

 

[お問合せ先]

塩野義製薬ウェブサイト お問い合わせフォーム:

https://www.shionogi.com/jp/ja/quest.html#3.

 

 

参考:

1.       プレスリリース:2012年10月29日
ViiV Healthcare Ltd との新たな枠組みに関するお知らせ

2.       The untold story of dolutegravir: When climate impact goes hand-in-hand with access to better treatments

3.       プレスリリース:2021年9月28日
超長時間作用型薬剤となる第3世代HIVインテグラーゼ阻害剤S-365598の導出に関するViiV Healthcareとのライセンス契約締結について