日本オープンイノベーション大賞は、我が国のオープンイノベーションをさらに推進するために、今後のロールモデルとして期待される先導性や独創性の高い取り組みを表彰する制度です。模範性、社会的インパクト、持続可能性などの観点から審査が行われ、担当分野ごとの大臣賞、長官賞、ならびに経済団体・学術団体の会長賞などが授与されます。
今回の受賞においては、以下の点が高く評価されました。
• 2020年4月にCOVID-19治療薬の研究開発を開始し、約2年あまりという短期間で新薬(エンシトレビル フマル酸)を開発した点
• 技術の先見性と研究成果が、国家レベルでのレジリエンス強化ならびに産業競争力の強化に直接的に結びついている点
• アカデミアと企業の連携による、持続性の高いイノベーションモデルを実現している点
塩野義製薬と北海道大学は、今後も本産学連携をさらに強化し、より多くの皆さまに革新的なヘルスケアソリューションを提供できるよう、引き続き取り組んでまいります。
【受賞概要】
l 受賞内容
・研究課題 アカデミアと企業の連携による抗COVID-19 薬の開発研究と社会実装
・受 賞 者 澤 洋文(北海道大学ワクチン研究開発拠点 拠点長・卓越教授)
大場 靖子(北海道大学人獣共通感染症国際共同研究所 教授)
佐々木 道仁(北海道大学人獣共通感染症国際共同研究所 准教授)
佐藤 彰彦(塩野義製薬株式会社 創薬疾患研究所 主席研究員/北海道大学客員教授)
佐名木 孝央(塩野義製薬株式会社創薬疾患研究所 主任研究員)
l 主な受賞理由
・2020年4月に新型コロナウイルス(COVID-19)治療薬の開発を開始し、約2年あまりという短期間での新薬(エンシトレビル フマル酸)を開発したこと。
・技術の先見性と成果が国家レベルのレジリエンスと産業競争力強化に直接結びついていること。
・持続性の高いイノベーションモデルであること。
l 各機関の役割
・北海道大学
流行前からコロナウイルス研究を開始、新型コロナウイルス流行株の導入。塩野義製薬の化合物について、ウイルスを用いた測定系、動物モデルを用いた評価系による候補化合物の選定
・塩野義製薬
バーチャルスクリーニング・酵素阻害活性を用いた化合物の選択。構造活性相関に基づく化合物の合成。酵素阻害、ウイルス阻害活性に基づく候補化合物の選定。非臨床試験(動態、毒性試験等)、開発(原薬合成、臨床試験)
l 受賞者(各機関代表者)のコメント
・北海道大学 澤 洋文 卓越教授
長年に渡り塩野義製薬株式会社様と共同研究を実施しており、多くの若い研究者の方々が基礎研究から得たシーズがどの様に社会に実装されるか、また基礎研究における治療薬の開発研究にはどの様な点が重要か等多くの事を学ばせて頂いており、心から感謝致します。これからもアカデミア発のシーズを社会に実装できる事を目指して若い研究者の方々と努力していこうと思います。
・塩野義製薬 佐藤 彰彦 主席研究員
インフルエンザ研究から開始した、北海道大学と塩野義製薬の長年の共同研究が、COVID-19治療薬を迅速に見出すことに繋がりました。この成果が表彰されてこれほど嬉しいことはありません。今後も、この共同研究を続け発展させ、治療薬を患者さまに届けたいと思います。
以 上
[お問合せ先]
塩野義製薬ウェブサイト お問い合わせフォーム:
https://www.shionogi.com/jp/ja/quest.html#3.