SHIONOGIグループグローバルヘルスアクセスポリシー

SHIONOGIグループ(以下、SHIONOGI)は「常に人々の健康を守るために必要な最も良い薬を提供する」という理念を基本方針に掲げています。医薬品へのアクセスは、世界中の多くの人たちにとって重要な課題であり、SHIONOGIはあらゆる人々の医療を受ける権利に配慮し、医薬品アクセスの課題に対して真摯に取り組みます。日本を拠点とする製薬会社として様々な国際機関と連携を取ることは、医薬品へのアクセスを拡大・改善させるためにも必要不可欠であるとSHIONOGIは考えます。

 

1.アンメットメディカルニーズを満たす革新的な治療法を開発する

SHIONOGIは、既存の標準治療よりも優れた革新的な薬剤を創ることを通じて、グローバルヘルスをより良くすることに貢献してまいります。SHIONOGIのコア疾患領域は感染症と社会的影響度の高いQOL疾患*ですが、先進国ですら、それらの領域では充分な治療を得ることが難しい状況です。

 

QOL:Quality of Life​

*詳細は中期経営計画「SHIONOGI Transformation Strategy 2030(STS2030)」Revision(2023年6月1日)の17ページをご参照ください。

2.医薬品の適正使用を促進する

医療へのアクセス改善に向けてSHIONOGIが取り組むべき重要なポイントは、疾患の知識を正しく伝え、疾患認知・診断率・医薬品の適正使用を向上させることです。特に、既存の抗菌薬が効果を示さない細菌(耐性菌)が増加している現状はSHIONOGIにとっても重大な懸念事項であり、それを解決するべく、SHIONOGIは世界中の医療従事者に対して感染症薬の適正使用を推進・教育することに尽力しております。

3.医薬品が必要な患者さまにとって入手しやすい環境を整備する

発展途上国においては、経済的理由により革新的な医薬品へアクセスできないことがあります。SHIONOGIは、医薬品の価値及び購入しやすさを十分に考慮しつつ、各国の情勢及び医療制度に合わせた価格戦略を製品ごとに検討しています。現在、患者さまがSHIONOGIの製品を購入・入手できるよう、適宜、患者支援プログラムや製品の寄付、および特許プール(特定の国で特許を無料又は低額なライセンス料で開放すること)の活用等の措置を講じるとともに、多くの開発途上国*においてはSHIONOGI製品の特許権を登録しないこととしています。また、医薬品アクセスの中でも感染症領域の取り組みを強化しており、HIV、AMR、COVID-19に関連する製品では、豊富な経験を有する国際機関等とアクセス改善に向けた提携を積極的に推進しています。これらの取り組みによって、SHIONOGIの研究成果を第3者機関が活用し、低所得国のような特定の市場における患者さまのニーズを満たして頂けるものと期待しております。

 

*詳細はSHIONOGIグループ知的財産ポリシーをご参照ください。

4.ヘルスケアシステムを強化する

SHIONOGIが目指す世界中の人々の健康への貢献には、ヘルスケアシステムの向上が必要不可欠です。ヘルスケアシステムにおける複雑な課題を解決するためには、様々な領域で活躍する皆さまとの協働やパートナーシップが必要であると考えています。

 

(2018年3月19日制定)

(2022年1月1日改定)

(2024年9月30日改定)

 

SHIONOGIとしての取り組みは医療アクセスのページをご参照ください。