大切なことは相手への理解と配慮。地域医療に貢献するMRの成長ストーリー

物腰が柔らかく、穏やかな話し方がとても魅力的なA.H.さん。その人柄にはブレない意志ときめ細やかな気配りが光り、MR(Medical Representatives、医薬情報担当者)として入社後から多くの責任ある業務を任されてきました。

 

今もなお目標に向けて走り続けるA.H.さんに、仕事への想いやご自身の強み、今後の展望について話していただきました。

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一人ひとりをあたたかく受け入れる、そんな風土が好き。

―塩野義製薬での仕事の魅力を教えてください。

医療貢献に携われることです。MRとして医療機関に医薬品の情報をお届けすることで、先生方から「スピーディーな情報提供をありがとう」「おかげで患者さんが良くなったよ」と感謝の言葉をいただくたびに医療に貢献できた喜びと共に、自分の仕事の意義と責任を強く感じます。

 

また、社内の温かい雰囲気も魅力です。新人として配属された当初、新薬や希少疾病の薬に関する情報提供など、迅速かつ高度な専門対応が求められる局面に何度も直面しました。しかし、先輩方から的確で温かい支援を受けたおかげで、不安を乗り越え自信を持って業務に取り組むことができました。そういった温かみのある風土は、就職活動中から感じていました。面接の際に「あなたの弱みとは何ですか?」と尋ねられ、正直に自分の弱みを話すと、面接官は「その弱みがあるからこそ、A.H.さんには他にはない優しさや気配りがあるんですよ」とおっしゃったのです。

 

その言葉は、今でも私の心の中に響いています。塩野義製薬は、人の弱さを受け入れつつ、それを強みへと変える視点を持った企業なのだと感じました。

 

面接だけでなく、実際にお会いした社員の皆さんも、温かく人間味に溢れていました。面接においてもただ選考するだけではなく、一人の人間として深く向き合ってくれる姿勢に魅力を感じました。そして、私の地元でもある大阪を拠点に、今後も成長を続けるこの会社で自分のキャリアを築こうと決意しました。

「患者さまのために」医療機関を訪問する日々。

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―印象に残っている業務 と苦労を教えてください。

はじめて1人で医療機関を訪問した日は、新薬が緊急承認された翌日でした。

先生方がいかに新薬を待ち望んで下さっていたかを知り、「地域の患者さまのためにも、これからは私が、情報を正確に、スピーディーにお届けしなければならない」という強い責任感が芽生えました。

 

また、夜間・休日診療所に感染症治療薬を提案しご採用いただいた際の経験も非常に印象深いものです。感染症治療においては、抗ウイルス薬・抗菌薬の早期投与が患者さまの回復に直結することが多く、逆に投与が遅れてしまうと十分な効果が得られないケースもあります。夜間や休日など、クリニックが診療時間外で閉まっている場合、地域の患者さまにとって夜間・休日診療所は非常に重要な医療拠点です。こうした診療所に感染症治療薬を確保してもらうことは、地域医療の安定と患者さまの早期治療にとって不可欠な要素だと考えて提案を行いました。

 

私たちMRの役割は単に医薬品を紹介するだけではなく、医療機関が適切な治療を提供できるようサポートすることです。特に夜間・休日診療所のような、地域住民にとって頼りになる医療拠点への支援は重要です。医療関係者の方々と密に連携し、患者さまに最適な医療が届くように努力を続けました。チームや他エリアのMRと協力しながら、より良い医療の提供を実現するために、情報の正確さと質の向上を常に追求しています。

相手のことを第一に考え、できることをすべて全力で。

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―A.H.さんの強みとは?

私の強みはドクター1人ひとりのニーズに合わせて、臨機応変に対応できることだと考えています。

 

特に強く意識しているのは、「先生方にどうすれば本当に有益な情報を提供できるか?」という視点です。多くの場合、面会時に得られる「一次情報」を基に次の面会でお話しする準備をしていますが、それだけでは不十分だと感じています。医療機関のホームページや、先生が書かれた論文といった「二次情報」をあらかじめ調べ、その中から先生がどのような課題やテーマに関心を寄せているのかを把握することも大切であり、一次情報と二次情報を掛け合わせることで、面会時に「本当に伝えるべきこと」がより鮮明に見えてくると考え、面会準備時に意識しています。

 

また、医師一人ひとりに合わせたアプローチも意識しています。例えば、エビデンスを重視される先生には最新の論文を準備し、臨床経験を重んじる先生には具体的な事例を紹介するなど、個別に対応しています。先生方のニーズに応え、さらにその期待を上回る情報を提供するために、相手の理解を深めることに全力を注いでいます。

 

こうした自身の取り組みだけが情報提供の質に繋がっているわけではありません。医師が本当に求める情報を届けるためには一人では限界があり、困った時には先輩やeMRなどに協力をお願いし、より学術的で詳細な情報を取り入れることで情報の質を高めています。チームワークによって、より良い結果が生まれることを実感しています。

当初の目標を、より強くなった自分で叶えたい。

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―今後のビジョンについて話してください。

将来的には、日本国内に留まらず、医療が届いていない世界の様々な国にも目を向け、最適な治療が提供されるよう働きかけていきたいと考えています。

その目標を胸に、今後も引き続き、塩野義製薬のMRとして、患者さまや医療機関に必要な情報をお届けし、医療現場のサポートに全力で取り組み、地域医療に貢献できるMRを目指します。MRの仕事は、医療の現場で患者さまの健康に直接貢献できる非常にやりがいのある職務です。より多くの患者さまに寄り添い、最適な治療が提供されるようサポートしたいです。

 

そのためにも、自己研鑽を続けることを大切にしています。現在はマーケティングを学んだり、外国語の研鑽を積むなど、幅広い分野でのスキルアップを図っています。MRの仕事は医療の進歩とともに変化するため、常に新しい知識を学び、成長し続けることが求められます。そうした自己成長を後押ししてくれる塩野義製薬の環境に感謝しつつ、今後も1人でも多くの患者さまを救えるように、さらに成長していきたいと考えています。

社内表彰を共に獲得した先輩方との一枚
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