中期経営計画 STS2030(2020~2030年度)
SHIONOGIは、2030年に成し遂げたいこと、すなわち「2030年 Vision」を策定し、それを達成するための戦略として新中期経営計画「Shionogi Transformation Strategy 2030 (STS2030)」を策定しました。
従来の医療用医薬品のみを提供する「創薬型製薬企業」から、ヘルスケアサービスを提供する「ヘルスケアプロバイダー」へと自らを変革し、社会に対して新たな価値を提供し続けていくことで、患者さまや社会の抱える困り事をより包括的に解決したいと考えています。
そのためには、創造力と専門性をベースとした創薬型製薬企業としての強みをさらに進化させ、ヘルスケア領域の新たなプラットフォーム構築に向けて、異なる強みを持つ他社・他産業から選ばれる「協創の核」とならねばなりません。
SHIONOGIは、変化を恐れず、多様性を受容し、既成概念を超えて「Transform」することで、新たなビジョンの実現に取り組んでまいります。

2030年 Vision - 2030年にSHIONOGIが成し遂げたいこと-
新たなプラットフォームでヘルスケアの未来を創り出す
SHIONOGIファミリーが一丸となって
- 創造力と専門性の進化でイノベーションを起こし、プラットフォームを協創する核となる
- 革新的な製品を創製し、適正な品質と価格で、正しい情報と共に世の中に届ける
- SDGsの達成に取り組み、誰もが病気や苦しみに困らない日々の実現に貢献する
2030年Vision実現に向けたSHIONOGIの新たな方向性
ヘルスケアサービスとしての価値提供
(Healthcare as a Service:HaaS)
(Healthcare as a Service:HaaS)
- 多様なパートナーと協創する事で、新たな付加価値を産み出し、患者さまや社会の困りごとを解決する
- 「医療用医薬品」の創製で培った強みをさらに強化し、その強みを活かして協創の核となる
自社の創薬型製薬企業としての“強み”を磨き続け、異なる強みを持つ他社・他産業から選ばれる存在となり、ヘルスケア領域の新たなプラットフォームを構築し、ヘルスケアプロバイダーとして、新たな価値を社会へ提供する

中期経営計画 STS Phase1の基本方針と戦略
STS Phase1の基本方針
トータルヘルスケア企業として持続的な成長へのTransformationを具現化する
STS Phase1の3つの戦略
ⅰR&D戦略、ⅱトップライン戦略、ⅲ経営基盤戦略

中期経営計画 STS Phase1における財務方針 (STS Phase1期間計)
財務方針
- 投資基準を設定し、ストーリーのある成長戦略に投資
- サステイナブルな成長モデルの確立と株主還元を両立
機動的な資本政策
新たな成長ドライバーへの事業投資: 5,000 億円
- 海外ビジネス拡大
- 新規ビジネス立ち上げ投資
既存ビジネスの収益性向上への事業投資
- R&D投資:過去5年と比較し、当期間で20%以上の研究開発投資増
- 国内市場製品ポートフォリオ構築
- IT投資
成長をともに実感していただける株主還元政策
- 安定的な配当
- 自己株式の取得・消却、政策保有株の持合い削減も含め、資本効率を向上
- 関連指標として、EPS、DOE、ROEを設定
中期経営計画 STS Phase1におけるKPI
- 増収を継続し、パテントクリフ対応に必要十分なR&D投資を行いながらコア営業利益率30%以上を堅持
- 投資効果を測るKPIとして海外売上高比率を設定
- パートナーに選ばれる条件として高い自社創薬比率を維持
- 事業成長と財務施策によるEPSの向上、かつ株主還元のKPIとしてDOE、ROEを設定
IFRSにより記載
* コア営業利益: 営業利益から、非経常的な項目(減損損失、有形固定資産売却益等)を調整した利益