2023/06/01

「Mother to Mother SHIONOGI Project」第三期事業の開始について
ケニア共和国およびガーナ共和国における新たな母子支援活動

 塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役会長兼社長CEO:手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、アフリカの母子支援活動「Mother to Mother SHIONOGI Project」(以下、本プロジェクト)の第三期事業として、ケニア共和国ナクル県およびガーナ共和国イースタン州アッパー・マニャ・クロボ郡での支援事業を新たに開始したことをお知らせいたします。
 本プロジェクトは、2015年より塩野義製薬およびその従業員からの寄附をもとに、国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(事務局長:木内 真理子、以下「WVJ」)の協力により開始され、これまでにアフリカの母子健康改善に向けた取り組みが行われてきました。ケニア共和国ナロク県を事業地とする第一期事業を完了し1,2、現在は第二期事業(事業地:ケニア共和国キリフィ県)を進めています3。このたび、新たに開始した第三期事業では、これまでの第一期、第二期事業において共に活動を進めてきたパートナーであるWVJに加え、公益財団法人ジョイセフ(代表理事:石井 澄江、以下「ジョイセフ」)との新たなパートナーシップを通して、支援事業を推進してまいります。
Mother to Mother SHIONOGI project コンセプト画像
 第三期事業の支援地である、ケニアおよびガーナを含むサブサハラ・アフリカ地域における母子の健康に関する環境は、今なお深刻な状況にあります。5歳未満児死亡率は出生1,000件中76件4、妊産婦死亡率は出生10万人あたり533人5にのぼり、SDGsにおいて掲げる目標(それぞれ25件以下、70人未満)6と比べると大きな隔たりがあります。
 塩野義製薬は、第一期、第二期を通して得られた学びとネットワークを活かし、多様なパートナーとともに、母子の健康改善に向けた取り組み、特に低中所得国の大きな課題である医療へのアクセスや衛生環境の改善、子どもの下痢症の低減に注力してまいります。そして、パートナーそれぞれの強みを最大限に発揮し、アフリカ地域におけるユニバーサル・ヘルス・カバレッジの実現を目指します。
【第三期事業の概要】
ケニア、ガーナ 地図

 

WVJ

ジョイセフ

事業地

ケニア共和国

ナクル県ギルギル準県

ガーナ共和国

イースタン州アッパー・マニャ・クロボ郡

期間

2023年6月~2026年5月(3年間)

対象保健施設

4施設

6施設

支援内容

保健施設の整備(産科棟の建設等)、子どもの下痢症低減を目指した水衛生環境整備、医療従事者の能力向上、地域の保健人材の育成、地域住民への教育・啓発

寄附金額(初年度)

2,000万円

2,400万円

塩野義製薬株式会社について

塩野義製薬は取り組むべきマテリアリティ(重要課題)として「医療アクセスの向上」を特定し、国際的なパートナーとの連携も含めた活動もさらに強化し、持続可能な社会の実現に向けて、AMR治療へのアクセス向上への貢献やアフリカでの母子支援活動を行っております。当社は感染症のトータルケアを目指し、感染症の研究開発のみならず疾患の啓発活動など、感染症に対する取り組みを幅広く進めながら、企業としての社会的責任を果たしてまいります。詳細についてはhttps://www.shionogi.com/jp/ja/をご覧ください。

■ パートナーについて

国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン

ワールド・ビジョンは、キリスト教精神に基づいて開発援助・緊急人道支援・アドボカシー(市民社会や政府への働きかけ)を行う国際NGOです。1950年にアメリカで設立され、1960年代には、日本でも両親を亡くした子どもたちが生活する施設などを通じて支援活動を行いました。ワールド・ビジョン・ジャパンは、1987年に支援国事務所として設立されました。現在では国連経済社会理事会に公認・登録され、約100カ国で、宗教、人種、民族、性別にかかわらず、すべての子どもたちが健やかに成長できる世界を目指して活動しています。詳細についてはhttps://www.worldvision.jp/をご覧ください。

公益財団法人ジョイセフ

ジョイセフは、世界のどこにいても女性が自分の人生を自分の意思で選択できる社会をめざし、主に、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利:SRHR)を推進する、1968年に誕生した日本生まれの国際協力NGOです。国連、国際機関、現地の政府機関、NGOや地域住民と連携し、アジア・アフリカ・ラテンアメリカで、保健分野の支援活動及び内外でのSRHR推進に向けたアドボカシーを行っています。2011年の東日本大震災を機に日本国内での支援活動を開始。2017年に第1回ジャパンSDGsアワードのパートナーシップ賞を受賞。詳細についてはhttps://www.joicfp.or.jp/をご覧ください。

参考:

1.       プレスリリース:2021年8月3日

        第一期事業ナロク県イララマタク地域の支援について

        ~ケニアの母子支援活動「Mother to Mother SHIONOGI Project」 診療   所の県政府へ引き渡し完了~

2.       プレスリリース:2022年3月16日

        ケニアの母子支援活動「Mother to Mother SHIONOGI Project」 包括的な取り組みの成果を公表
        ~マサイ族の母子の健康改善に貢献~

3.       プレスリリース:2020年4月1日

        ケニア共和国キリフィ県における新たな母子保健支援事業の開始

        - 医療アクセス改善に向けた「Mother to Mother SHIONOGI Project」第二期事業の開始について -

4.       https://www.unicef.or.jp/sowc/pdf/UNICEF_SOWC_2021_table2.pdf

        『世界子供白書2021』 表2:子どもの死亡率に関する指標

5.       https://www.unicef.or.jp/sowc/pdf/UNICEF_SOWC_2021_table3.pdf

        『世界子供白書2021』 表3:母親と新生児の健康指標

6.       https://www.soumu.go.jp/main_content/000562264.pdf

以 上

[お問合せ先]

塩野義製薬ウェブサイト お問い合わせフォーム:

https://www.shionogi.com/jp/ja/quest.html#3.