2025/08/12

この1ヵ月に風邪の症状があった生活者1,200人と医師100人に聞く、夏の受診実態調査結果

・ 生活者の約5人に1人(19.1%)が「暑いので医療機関での受診を避けたい」と回答

     ・猛暑の影響による受診控えの可能性

・ 発熱等から受診までの平均日数3.2日 

・ 約9割の医師が回答。新型コロナ陽性診断時、患者は「ただの風邪だと思っていた」

・ 重症化リスクの高い高齢者になるにつれ、風邪の症状時にコロナを疑う人は低下傾向に

・ 調査結果監修:平畑先生 “重症化や後遺症を防ぐため、「早期診断・早期治療」を“

 塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役会長兼社長CEO:手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、感染症のリーディングカンパニーとして各医療機関と協力し、治療薬にとどまらない予防・診断等を通じた感染症の脅威からの解放に貢献したいと考えております。このたび、夏の受診に関する実態調査を行いました。主な結果を以下にお知らせいたします。本調査から得られた示唆を踏まえ、塩野義製薬は今後も社会に対する疾患啓発活動や、感染症対策のさらなる強化に努めてまいります。

●  猛暑の今夏、5人に1人(19.1%)が「暑いので病院や医療機関での受診を避けたい」と回答。 

●  この1ヵ月に風邪の症状を感じて医療機関を受診した人は32.7%。67.3%は受診していない。「受診するほどでもない」「そのうち治る」と自己判断して受診していない。医療機関を受診した人のうち検査をして新型コロナ陽性だった人は17.1%6人に1人の割合。

●  不調を感じてから医療機関を受診するまでの期間は平均3.2日。

 (以上、生活者調査)

■ 医師の78.0%が「患者の初期の自己判断が間違っていると思うことがある」と回答。

■ 陽性診断に対し、患者さんは「ただの風邪だと思っていた」と反応することがあると医師の約9割が回答。

■ 医師が警鐘!酷暑の今夏気を付けたいTOP3「熱中症」「夏バテ」「新型コロナウイルス感染症」

 (以上、医師調査)

「夏の受診実態調査」調査概要 ●調査時期:2025年7月18日(金)〜7月23日(水)●調査方法:インターネット調査 ●調査対象: ①生活者調査:直近1ヵ月に風邪の諸症状(発熱、のどの痛み、咳、鼻水、倦怠感など)を感じた20〜80代の男女1,200人 ②医師調査:新型コロナウイルス感染症の診察を行う医師(一般病院、医院・診療所・クリニックの内科・呼吸器内科・感染症内科・耳鼻咽喉科・循環器内科の医師)100人 ●調査委託先:株式会社エクスクリエ/調査実施:株式会社クロス・マーケティング(①②ともに)

※ スコアの構成比(%)は小数第 2 位以下を四捨五入しているため、合計しても必ずしも 100%にならない場合があります。

調査結果監修:ヒラハタクリニック院長 平畑 光一 先生

[お問合せ先] 塩野義製薬ウェブサイト お問い合わせフォーム:https://www.shionogi.com/jp/ja/quest.html#3.

 

(具体的な調査結果については、ページ下部のpdfファイルのプレスリリースをご参照ください。)

 

 調査結果について、本調査結果を監修したヒラハタクリニック院長の平畑光一先生にコメントをいただきました。

調査結果監修:ヒラハタクリニック 院長 平畑光一先生

 今回の調査では、新型コロナ陽性になった患者様が診察時に「ただの風邪と思っていた」という体験を約9割の医師がした、という結果が出ています。当院は 2020 年 3 月から新型コロナ後遺症の診療を開始し、多くの新型コロナ感染症の患者様も診察していますが、当院においては最近でも風邪症状で受診される患者様の半数以上が新型コロナ感染症です。一方で、患者様からは「酷暑で家から出る気が起きず、なかなか受診できない」というお話をよくうかがいます。結果的に、症状が始まってから来院までに日にちが経ってしまっていることも多くなっているようです。

 新型コロナ感染症は、初期症状が比較的軽いことも多い一方、ひとたび感染してしまえばあとから重症化する可能性、後遺症が残る可能性も十分にあるため、症状だけで自己判断することは非常に危険と言えます。風邪のような症状があれば、まずは医療機関を受診し、検査を受けることが非常に大切。新型コロナ感染症であれば、早めの治療が重要です。

 

調査結果監修医師のプロファイル

平畑光一先生(ひらはた・こういち)

山形大学医学部卒業。東邦大学大橋病院消化器内科で大腸カメラ挿入時の疼痛、胃酸逆流に伴う症状などについて研究。胃腸疾患のほか、膵炎など、消化器全般の診療に携わった。

2008年7月よりヒラハタクリニック院長。2020年春より、新型コロナ後遺症外来を開設。

医療向けIT企業の(株)メイドインクリニックを設立。

ヒラハタクリニック 東京都渋谷区渋谷1-24-6 マトリクス・ツービル9F

https://www.hirahata-clinic.or.jp/dr/

 

塩野義製薬の取り組み

 塩野義製薬は、感染症領域の研究・開発を60年以上続け、数々の治療薬を社会にお届けしてきました。

 現在に至るまで、世界でも有数の菌ライブラリや先進的な研究設備を獲得し、感染症に対する知見と技術を確立しています。感染症の脅威に立ち向かうため、治療薬にとどまらない予防・診断などを組み合わせることで、流行に左右されない持続可能な治療をサポートしていきます。