CDPより「気候変動」および「水セキュリティ」の両分野で最高評価「Aリスト企業」に認定、および「サプライヤー・エンゲージメント評価」において最高評価「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー」に選出

 2023年度は、環境情報開示に取り組む国際的な非営利団体CDP*1において、SHIONOGIグループ(以下、SHIONOGI)の気候変動や水に関する取り組みが引き続き高く評価され、「気候変動」「水セキュリティ」の両分野で最高評価である「A」評価を2年連続で獲得しました。さらに「気候変動」分野では、「サプライヤー・エンゲージメント評価」の最高評価である「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー」に4年連続で選出されました。

 SHIONOGIは、「基本方針」(SHIONOGI Group Heritage) ならびにSHIONOGIグループ行動憲章のもと、取り組むべき重要課題(マテリアリティ)として「環境への配慮」を特定し、温室効果ガス排出量の削減、水資源の保護、洪水のリスク低減、そして抗菌薬の環境排出低減を目的とした排水の適正管理などに取り組んでいます。前年度に引き続き、これらの継続的な取り組みが高く評価されたものと考えています。

ロゴマーク

*1 CDP

CDPは、環境問題に高い関心を持つ世界の機関投資家や主要購買企業の要請に基づき、企業や自治体に、気候変動対策、水資源保護、森林保全などの環境問題対策に関して情報開示を求め、また、それを通じてその対策を促すことを主たる活動としている非営利組織です。CDP は現在、環境問題に関して世界で最も有益な情報を提供する情報開示プラットフォームの1つとなっています。

詳細はこちらのサイトをご覧ください。(外部リンク)

ラベル台紙の水平リサイクル技術が4つの賞を受賞

 シオノギファーマ株式会社の他、日榮新化社、東洋紡社、トッパンインフォメディア社、三井物産ケミカル社、ヤマトボックスチャーター社の計6社が運営する資源循環の共同運営アライアンス『資源循環プロジェクト』が創出した、 「ラベル台紙の水平リサイクル技術」が「2023日本パッケージングコンテスト 適正包装賞」、「第6回エコプロアワード 優秀賞」、「AsiaStar 2023(Eco Package部門)」、「第51回環境賞 優良賞」の4つの賞を受賞しました。

 ラベル台紙の水平リサイクル技術は、製品の包装に用いるラベル台紙をマテリアルリサイクルが可能なPET系合成紙に切り替え、包装工程を経た使用済台紙を回収し再度ラベルの台紙として使用することで、廃棄する台紙を0(ゼロ)にする技術です。これまで個社では達成できなかったラベル台紙の水平リサイクルに『資源循環プロジェクト』参画企業が一体となって取り組むことで、イノベーションを加速し、リサイクルスキームにおける動脈(製品を生み出す側)から静脈(廃棄物を回収し再利用を行う側)までのプロセスをプロジェクト内で完結させたことなどが評価されました。

 シオノギファーマでは、アンプル注射剤や梱包箱に使用されるラベルに対して本技術を適用しており、継続的な産業廃棄物・CO2排出量の削減に貢献しています。

ラベル台紙の水平リサイクル技術が4つの賞を受賞

サプライヤー説明会・勉強会を初開催

 2023年10月、原材料メーカーや製造受託企業などの SHIONOGI の事業に関連するサプライヤーを対象に、SHIONOGI の環境に対する考え方やCO2排出量削減目標、削減に向けた取り組みについて説明するサプライヤー説明会を開催しました。また、2024年3月には、サプライヤーにおいてCO2 排出削減目標の設定および強化、削減施策を推進いただくため、サプライヤー企業の環境担当者を対象に、CO2 排出量の把握(Scope3を含む)に関するSHIONOGI の持つ情報やノウハウを共有する勉強会を、SHIONOGIとして初めて開催しました。本勉強会には9社のサプライヤー(23人)にご参加いただき、参加者からは「Scope3の算定を始めてみたい」等の前向きなコメントを多くいただいたことから、サプライヤーを含めた環境マネジメント・ガバナンスの強化に資する取り組みとして、今後も継続していく予定です。
サプライヤー説明会・勉強会を初開催