SHIONOGIグループでは、中期経営計画 STS 2030をSTS2030 Revision へとアップデートするにあたって、社内外の環境変化からSHIONOGIにとってのリスクと機会、その時間軸の分析・評価を実施し、対応すべき重要課題(マテリアリティ)の見直しを行いました。その結果、マテリアリティの1つとして「環境への配慮」を継続して特定しています。
 さらに環境面に関しては、より詳細に外部ビジネス環境の変化を分析するとともに、ESG投資機関ならびに外部有識者などの社外ステークホルダーや社内の関係部門との対話などを通じて、取り組むべき課題をリスト化しています。それら課題について、環境報告ガイドラインに基づき、地球生態系の持続可能性に対する影響度とステークホルダーへの影響度を評価することで「環境マテリアリティ」として特定しています。環境マテリアリティへの対応として、課題解決に向けた具体的な中長期目標を「SHIONOGIグループEHS行動目標」として策定し、「SHIONOGIグループEHS行動目標」の下に単年度の「EHS行動計画」を毎年立案し、実行しています。「SHIONOGIグループEHS行動目標」はSHIONOGIグループ中央EHS委員会、経営会議ならびに取締役会での審議を経て決定しており、「EHS行動計画」はSHIONOGIグループ中央EHS委員会での審議の後に統括EHS責任者である上席執行役員 経営支援本部長の責任のもと、決定しています。
環境マテリアリティの特定プロセスを示した図です。環境マテリアリティマップを示した図です。環境マテリアリティにはAMR、気候変動、省資源・資源循環、水を特定しています。

環境マテリアリティの特定概要

環境マテリアリティの特定概要

 特定した「環境マテリアリティ」をバリューチェーンにあてはめ、各工程で、各環境マテリアリティに対し、どのような対応策が必要かを検討し、SHIONOGIグループEHS行動目標に反映しています。

 SHIONOGIグループは社会に価値を提供しステークホルダーの皆さまの期待に応えるため、今後も環境マテリアリティに関わる具体的な活動やKPIを明示することで、取り組みをより一層深化させていきたいと考えています 。

環境マテリアリティとバリューチェーン

  調達 研究・開発 製造 流通・販売 使用・廃棄
AMR 抗菌薬の排出管理   抗菌薬の排出管理   抗菌薬の適正使用の推進
気候変動 省エネ設備の導入
再生可能エネルギーの導入
省エネ設備の導入
再生可能エネルギーの導入
省エネ設備の導入
再生可能エネル ギーの導入
ハイブリッド車の導入
輸送効率の改善
包装容器の変更やリサイクル
省資源・資源循環  グリーン購入 環境配慮製品の設計 廃棄物の3R   容器包装再資源化
適正廃棄
水リスク・水資源 水リスク評価 水リスク評価、 節水、排水管理 水リスク評価、 節水、排水管理    

環境マテリアリティとSHIONOGIグループEHS行動目標(環境部分)

環境マテリアリティの特定概要

目標や活動の詳細は行動目標のページおよび活動実績のページをご覧ください。