医薬品の研究開発、生産には多種の化学物質を使用します。その中には人の健康や生態系、地球環境へ影響を与える可能性のある化学物質も含まれています。また化学物質に関連する法規制として、PRTR(Pollutant Release and Transfer Register)法を始めとした様々な法律があり、これらを順守することはもちろん、化学物質を適正に管理し、法規制値より厳しい自主管理値を設定し大気・排水への排出を抑制することは重要であると考えています。

PRTR

 化学物質の環境への排出状況を把握・集計して公表するPRTR法に基づき、届出を行うとともに、揮発性有機化合物(VOC)についても取扱量・排出量・移動量を管理しています。今後も継続して、取扱量・排出量・移動量を適正に管理し、環境負荷の低減を図っていきます。

 PRTRでは、使用した化学物質の大気や河川への排出量、廃棄やリサイクル処理した量などを把握し、表の項目について行政に届出をします。事業所外移動量とは廃棄物となった量を指します。

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PCB

 PCB(ポリ塩化ビフェニル/Poly Chlorinated Biphenyl)は、環境中で分解されにくく、さらに食物連鎖によって生物体内に蓄積されることから、地球規模での汚染が危惧されています。PCBは、過去にコンデンサ、トランス類、蛍光灯安定器などに使用されており、PCB含有廃棄物および使用中機器の適正な管理が必要です。

 シオノギでは、管理者を定めてこれらを適正に管理するとともに、中期計画を立て順次、適正処理を進めています。2020年度には現在把握しているPCB含有機器を全て処分します。今後さらに見落としのないことについて再調査を実施します。

化学プロセスにおける環境と安全への配慮

 医薬品や開発候補品の製造法・試験法の開発、設備の設計段階において、化学物質の安全性、反応や混触による危険性などを事前評価しています。また、製造段階における廃棄物の抑制、省エネ等の効率の良い生産工程についても検討しています。