化学物質
化学物質管理に対する考え方
PRTR
PRTR法に基づく届出物質(単位:kg)
名称 | 使用量 |
排出量 |
移動量 |
|||
---|---|---|---|---|---|---|
大気 |
公共用水域 |
土壌 |
事業所外 |
下水道 |
||
N,N-ジメチルアセトアミド |
5,646 |
0 |
0 |
0 |
5,646 |
0 |
N,N-ジメチルホルムアミド |
8,673 |
46 |
0 |
0 |
3,586 |
0 |
アセトニトリル |
336,795 |
722 |
0 |
0 |
335,255 |
0 |
クロロホルム |
6,687 |
134 |
0 |
0 |
6,552 |
0 |
ジクロロメタン(別名塩化メチレン) |
181,430 |
110,551 |
2 |
0 |
52,889 |
0 |
トリブチルアミン |
4,640 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
ノルマル-ヘキサン |
6,122 |
0 |
0 |
0 |
5,798 |
0 |
ピリジン |
19,570 |
0 |
0 |
0 |
11,362 |
0 |
PCB
PCB(ポリ塩化ビフェニル/Poly Chlorinated Biphenyl)は人工的に作られた、主に油状の化学物質であり、生物の体内に蓄積すると様々な症状を引き起こすことが報告されています。環境中で分解されにくく、脂肪に溶けやすいという性質で、食物連鎖によって生物体内に蓄積されることから、環境中に排出されたPCBによる地球規模での環境汚染が危惧されています。PCBは、過去にコンデンサ、トランス類、蛍光灯安定器などに使用されており、PCBを含有する廃棄物や使用中の機器に関しては厳正な管理が必要です。
SHIONOGIグループでは、管理者を定めてこれらを適正に管理するとともに、順次、適正処理を進め、2022年度をもって所有する建屋や敷地にあったすべての高濃度PCB含有機器の処分を完了しました。
フロン
フロン排出抑制法に基づき、冷凍設備、空調設備などの対象設備の把握、簡易・定期点検、記録の作成、漏洩量の算定などを実施しています。2022年度のフロン類算定漏洩量は630トン-CO2でした。またモントリオール議定書のキガリ改正*1を鑑み、更新時のノンフロンや低GWP*2 機器の導入を進めています。
*1 ウィーン条約に基づいた「モントリオール議定書」において、オゾン層を破壊するおそれのある物質(クロロフルオロカーボン(CFC)、ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC))が規制されています。キガリ改正にて、オゾン層を破壊しないが温室効果の高い代替フロン(ハイドロフルオロカーボン(HFC))について、生産および消費量の削減が定められています。
*2 GWP(Global Warming Potential):地球温暖化係数
化学プロセスにおける環境と安全への配慮
医薬品や開発候補品の製造法・試験法の開発、設備の設計段階において、化学物質の安全性、反応や混触による危険性などを事前評価しています。また、製造段階における廃棄物の抑制、省エネ等の効率の良い生産工程についても検討しています。
なお、抗菌薬の環境排出管理に関する詳細はAMRのページをご覧ください。