労働安全衛生
従業員の安全と健康を確保し、快適な職場環境を整備するため、適切な管理体制構築および安全衛生管理上のリスクが高い化学物質管理体制の改善に継続的に取り組んでいます。
コロナ禍での働き方
コロナ禍においては、新型コロナウイルスに感染した、または感染が疑われる従業員、ならびに子どもの学校等の臨時休業により休暇を取得する従業員に対し、有給による休業(有給休暇の消化にあたらない)を適用しました。
また、在宅勤務の推奨、時差通勤や自家用車での通勤といった安全や健康に配慮した働き方を設定することで、感染リスクが最小限になるよう努めています。
2021年度実績
労働災害 | 4件 |
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うち、休業災害 | 1件 |
度数率[*1] | 0.20 |
強度率[*2] | 0.0049 |
労働災害は通勤災害を除く塩野義製薬単体の件数。
- ※1度数率:100万延べ実労働時間当たりの労働災害による死傷者数で、災害発生の頻度を表すもの
- ※2強度率:1,000延べ実労働時間当たりの労働損失日数で、災害の重さの程度を表すもの
管理体制
適切な管理体制の構築として、マネジメントシステム認証の取得を進めています。摂津工場と金ケ崎工場で認証取得したOHSAS18001(労働安全衛生マネジメントシステム規格)は、2020年度中にISO45001への移行を進めています。また、徳島工場でも新規取得に向けて取り組みを進めています。
目標実績の進捗管理の他、リスク管理についても社内規定に基づいたリスクアセスメントを実施し重要リスクを特定し管理しています。化学物質のリスクアセスメントの評価基準を設定し、取扱う化学物質についてもリスク評価を実施しています。行政からの通知情報等にも社内対策や届出を行い、適切に対応しています。
ケミカルハザードガイドライン(化学物質の取り扱いガイドライン)
医薬品の開発、製造プロセスでは、有害性情報等が少なく法規制に該当しない化学物質を取り扱う場合があります。それらの化学物質について、患者さまが使用する面からはもちろんのこと、安全衛生面から作業者へのリスクを評価し、従業員の健康を確保できるレベルに封じ込める施設を構築し維持することが大切です。SHIONOGIでは、化学物質による労働災害を予防し、より安全な作業環境を実現するために、グローバル基準に合わせたケミカルハザードガイドラインの充実化を検討しています。
営業車両
- ※1テレマティクス:安全・安心機能の実現と、情報配信による利便性の向上などを目的とし、車両をインターネット上で一括管理するもの。
表彰
平成23年6月末より業務災害による休業災害が発生していないことや、安全衛生に関する活動として、安全管理計画に基づく化学プロセスの安全性評価と、化学物質管理が積極的(頻度)および適正・確実に取り組まれていることなどによるもので、徳島工場が他の模範となる優良事業場であると認められました。
