「最もよい薬」に必要な「情報」を、すべての患者さまに

活動の考え方

SHIONOGIは「常に人々の健康を守るために、必要な最もよい薬を提供する」ことを使命としています。

私たちは、医薬品と共に、医薬品に関する正しい情報を、すべての患者さまに等しくお届けすることがヘルスケアへのアクセスを改善し、患者さまの健康と幸福を守ることに繋がると考えています。一方で、聴覚障がいのある方はコミュニケーション上の課題によって医療機関において服薬に必要な情報を十分に得られない場面があります。聴覚障がいは外見から分かりにくく、医療機関では「聞こえること」を前提にコミュニケーションが行われるため、適切な対応が必要です。

コミュニケーションバリアフリープロジェクト(CBF-PJ)プロジェクトは、聴覚障がいのある方のコミュニケーションバリアを解消し、すべての患者さまが必要な医療情報を平等に得られる地域社会の福祉を向上させることを目指しています。

 

コミュニケーションバリアフリープロジェクトとは?

2019年12月

プロジェクトオーナーメッセージ

オーナー写真コミュニケーションバリアフリープロジェクトオーナーの澤田です。

聴覚障がいなどのある方にとって、医療情報へのアクセスには大きな課題があります。

そのような課題を解決したいという熱い想いを持ったメンバーがプロジェクトを立ち上げ、「SHIONOGIの基本方針」から、「誰一人取り残されることなく自身の病状や治療法、治療薬などの情報にアクセスできる」ようにすることを目指して、医療従事者の皆さまとコミュニケーションにバリアを持つ方々との架け橋となるべく様々な活動を行っています。例えば聴覚障がいのある方が病院などで、どのようなことに困り、不安を感じておられるのか種々の事例を医療従事者の方々に知っていただくことによってもコミュニケーションバリアは低減して行きます。このコミュニケーションバリアは医療環境の中だけでなく、社会の中でも日常的に起きていると思います。そのため、多様な方々が社会の中でコミュニケーションが理由で取り残されることがないよう、社会全体で解決していくことが必要な課題だと捉えており、まずは聴覚障がいなどのある方と医療従事者の方々とのコミュニケーションバリア解消を中心に進めてまいりますが、これからも多くの方の共感とお力添えを頂きながら、活動範囲を広げていきたいと考えております。私どもも勿論参加致しますが、みなさまのご参加を頂ければ幸いでございます。

目標

私たちはCBF-PJを通じて、「聴覚障がいのある方が、職場や医療機関において適切な配慮を受けられる環境を整備すること」を目指します。

項目

目指す状態像

活動の方向性

「医療機関」における配慮提供体制の整備

聴覚障がいのある患者さまが、服薬に必要な医薬品情報を適切に取得できている

• 医療従事者/医療系学生への啓発

• 患者さまと医療従事者のコミュニケーションを支援するツールの開発/普及

「SHIONOGI社内」における配慮提供体制の整備

聴覚障がい者のある従業員が、業務を円滑に進められるようにすること

• 従業員の意識向上

• 合理的配慮を提供する制度/マニュアルの策定

活動および実績

① 医療従事者/医療系学生への研修の提供

医療現場で聴覚障がいのある方と円滑に対話できるよう、医療従事者と医療系学生への研修・講義を継続的に提供しています。多くの医療機関/教育機関等から研修のご依頼をいただいています。

一部の大学では、本プロジェクトの講義が正規の授業カリキュラムに組み込まれました。

 

【外部からの声】

<医療学生の声>

自分が正しいと思っていたコミュニケーション方法が必ずしも正しくないことを知ることができた。

 

 

 

<大学教員の声>

「聞こえることが当然ではない」という現実に気づくことは、医療者としての第一歩。聴覚障害のある方の話を聞く機会は多くなく、本講演はその気づきに大変有用。

 

<大学教員の声>
現代においては、患者の特性や状況を踏まえたきめ細かな情報提供が、適切な服薬向上に繋がります。多様な患者背景に応じたコミュニケーション方法を学び、患者の立場を尊重した医療のあり方を考える契機です。

② 持続可能な教育体制の構築

より多くの医療従事者に継続的な学習機会を届けるため、一般社団法人イオン・ファーマシー人材研修機構と連携し、2025年度から薬剤師向けのeラーニングコンテンツを提供しています。

③ コミュニケーションツールの開発と提供

医療機関での対話を支援するため、患者さまと医療従事者のやり取りを支える「指差しシート」などのツールを開発・配布しています。

 

 

 

コミュニケーションツールは以下よりダウンロードし、

自由にお使いいただけます

コミュニケーションツールのダウンロード

④ 社内の聴覚障がいのある従業員の働きやすさ向上

聴覚障がいのある従業員が業務に必要な情報を得られるよう、CBF-PJの提言により、各部門にて合理的配慮提供の整備が進められてきました。
ハード面の整備 ソフト面の整備
日常の対応 非常時の対応 マネジャー 全従業員
(当事者含む)

動画画面従業員向け社長メッセージ動画字幕付与

 

研修施設写真ユニバーサルデザインを導入した研修施設

 

UDトークバナー(外部サイト)
UDトーク® アプリの活用
(音声をリアルタイムで文字に変換するアプリ)

 

障がいサポート相談窓口の設置

コミュニケーションツール非常時のコミュニケーションツール開発、配布

 











ガイダンス写真専門家による障がいのある従業員の上司向けの研修
(テーマ:合理的配慮)

 

イメージ画像全マネジャー教育
(合理的配慮基礎)

 

● 研修名:合理的配慮研修「ユニバーサルマナー検定3級」

● 2024年受講人数:修了561名

イメージ画像全社・各組織への啓発
(聴覚障がいに関する理解、プロジェクトの紹介)

 

コミュニケーションツール合理的配慮にも活用できるコミュニケーションツール

 

イメージ画像UDトーク説明会

推進体制

経営層の強力なコミットメントのほか、全社からプロジェクトメンバーやファンクラブを募集するなど、全従業員を巻き込んだ活動を行っています。
オーナー 澤田拓子 副会長
アドバイザー 岩﨑利信 上席執行役員・ヘルスケア事業管掌
  塩田武司 執行役員・信頼性保証本部長
  出口昌志 執行役員・サステイナビリティ経営本部長
  三春洋介 執行役員・DX推進本部長
  上原健城 執行役員・医薬開発本部長
  萬木義範 執行役員・医薬事業本部長
  青山恭規 グローバルサプライチェーン戦略部長
  木山竜一 顧問

聴覚障がい者の困りごととコミュニケーションのヒント

お役立ちツール  

沿革

2024年度
  • 一般社団法人 イオン・ハピコム人材総合研修機構において、聴覚障がい患者の対応をテーマにした研修動画を作成し、Eラーニング配信を実施
  • 日本全国の薬局ならびに病院薬剤部の95%にあたる約68,000軒に、聴覚障がい者と薬剤師のコミュニケーションを円滑にするコミュニケーションツールを配布
  • 英国の聴覚障がい支援団体「Royal National Institute for Deaf People」との提携契約を締結:リンク(外部リンク)

<社内向け施策>

  • World hearing day(世界耳の日:3/3)で「きこえ」をテーマに、4コマ漫画エピソードを募集し、従業員が漫画化
2023年度
  • 全国一部の国立大学・私立大学の医療学生へ、聴覚障がい対応セミナーを実施
  • イギリスのUniversity College London(UCL)での「Rani Rawji Seminar 2023」で、漫画「聴覚障がいを知っていますか?」の英訳漫画を発表:リンク(外部リンク)
  • イギリス各大学医学部で漫画教育資材として活用:英訳漫画リンク(外部リンク)
  • 一般向けに聴覚障がいを啓発する動画のリリース:YouTubeリンク(外部リンク)
  • 医療従事者向けにコミュニケーションヒント動画をリリース:リンク(外部リンク)
  • 「指差し」でつたえるコミュニケーションシートをリリース:資材リンク
  • World hearing day(世界耳の日)啓発動画をリリース:YouTubeリンク(外部リンク)
  • CBF SHIONOGIスクール2期生100名。

<メディア掲載紹介>

  • NHK#ろうなん(ろうを生きる難聴を生きる)番組紹介リンク(外部リンク)
  • alterna(オルタナ)雑誌でCBFインタビュー記事掲載リンク(外部リンク)
2022年度
  • クラウドファンディングで聴覚障がい当事者が抱える医療機関での困りごとと対応方法を伝える『漫画冊子』を制作
  • 大学医療学生向けに聴覚障がい啓発セミナーを実施
  • 薬局チェーンで聴覚障がい啓発セミナーを実施
  • マネージャー対象に合理的配慮研修を実施
  • 社内向け「CBF SHIONOGIスクール」開始。1期生51名
2021年度
  • SHIONOGI.tvを通じた医療従事者向け啓発セミナー開始
  • 当社と締結している自治体を通じて、COVID-19ワクチン接種会場にしおりカード配布
  • 株主総会動画の字幕付与開始
  • バーチャルYouTuberシオノギカナデによる手話歌をYouTube公開(現在は中止)
  • SHIONOGI公式インスタグラムにて医療現場でも使える簡単な手話動画の公開を開始
  • 解熱鎮痛薬「セデス®」 第60回2021ジャパンパッケージングコンペティション「経済産業省 製造産業局長賞」、2021年度「グッドデザイン賞」をW受賞
2020年度
  • 解熱鎮痛薬「セデス®」シリーズのユニバーサルデザインパッケージ発売
  • 民放テレビ局にて当事者社員のCOVID-19拡大下の働き方と困りごとの紹介
  • COVID-19拡大に伴い、オンラインを活用した啓発セミナーを開始
  • NTTドコモ「みえる電話」賛同企業に加盟(現在はサービス終了)
2019年度
  • 省庁にて行政を対象とした啓発セミナー実施
  • 医薬品関連の協会や研究会にて同業他社を対象とした活動紹介・セミナー実施
  • 全日本ろうあ連盟創立70周年記念事業映画「咲む」への協賛

    SHIONOGIは、全日本ろうあ連盟(外部サイト)の設立70周年記念事業として制作された 映画「咲む」(外部サイト)に協賛しました。全日本ろうあ連盟は、日本で唯一の「ろう者」の当事者団体であり、これまでの深い繋がりがあり、今後も障がいによるバリア改善のために協力してゆきます。

  • 「The Valuable 500」に加盟
    The Valuable 500バナー

    塩野義製薬は、2020年3月 障がい者インクルージョン推進の国際イニシアティブThe Valuable 500(外部サイト)への賛同表明を行い、ビジネス機会の活用とインクルーシブな社会づくりへの貢献をしています。

2018年度
  • 当事者団体や大学が主催するイベントにて当事者を対象としたブース出展・啓発セミナー実施
  • 「アイデアソン・ハッカソン:視覚障がい編」に参加、ビジネス賞受賞
  • 東京都「心のバリアフリー」サポート企業認定
2017年度
  • シオノギヘルスケアのテレビCMへの字幕付与開始
  • 患者さんが市販薬を知る際のバリアをなくすため、2017年4⽉にシオノギヘルスケア(外部サイト)製品で情報保障※の字幕付きCMの放送を開始しました。(「ミュージックフェア」内のCM限定)

    ※情報保障:障がいなどにより情報を⼗分得ることができない⽅に対して、代替⼿段を⽤いて情報提供すること。

  • 服薬バリアの解消を目指し、初めて医療機関で啓発セミナーを実施。以降継続して医療従事者を対象とした啓発セミナーを実施
  • コミュニケーションバリアフリープロジェクトのWebサイトを開設
2016年度
  • 経営会議において正式にプロジェクトとして承認
  • 本社・杭瀬事業所(現CMCイノベーションセンター)に耳マーク・補助犬ステッカーを掲出
  • UDトークアプリを全社インフラシステムとして導入
2015年度
  • 聴覚障がい従業員の働きやすさ向上を目指し、有志によりプロジェクト発足

リンク集