2025/06/16

ラベル台紙の水平リサイクルを目指す「資源循環プロジェクト」がWORLDSTAR GLOBAL PACKAGING AWARDS 2025において、Special Award Sustainability部門で “Silver”を受賞

 塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役会長兼社長CEO:手代木 功)は、シオノギファーマ株式会社(本社:大阪府摂津市、代表取締役社長:井宗 康悦、以下「シオノギファーマ」)が参画し、ラベル台紙の水平リサイクル*1を目指す「資源循環プロジェクト」が、World Packaging Organization(WPO)が主催する世界的に権威のあるパッケージング技術のコンテスト「WORLDSTAR GLOBAL PACKAGING AWARDS 2025」において、「WorldStar Awards 2025」をすでに受賞しておりましたが、この度新たにSpecial Award Sustainability部門で “Silver”を受賞しましたので、お知らせいたします。

*1 水平リサイクル:使用済みの製品を、同じ用途の新たな製品の原料として再利用するリサイクル方法

 「WORLDSTAR GLOBAL PACKAGING AWARDS 2025」では、世界40の国と地域から550件のエントリーがありました。そのうち、260件が「WorldStar Awards 2025」を受賞し、さらにその受賞作品の中から5つの特別賞(Sustainability、Packaging that Saves Food、Accessible Packaging、Marketing、President Award)が選定されました。
 シオノギファーマが参画する「資源循環プロジェクト」は、「WorldStar Awards 2025(Medical and Pharmaceutical部門)」をすでに受賞しており、今回さらに特別賞のSustainability部門で”Silver”(銀賞)を受賞しました。Sustainability部門は、リデュース(削減)、リユース(再利用)、リサイクル(再資源化)、リストア(復元)を通じて持続可能性を促進する包装材料の責任ある使用に焦点を当てたものです。今回の受賞に際しては、製品設計段階から材料使用の最小化、リサイクル可能性の向上、さらにはGHG(温室効果ガス)排出削減を考慮した点が高く評価されました。また、他にはない独自の資源循環の仕組みを構築したことも特筆すべき点として評価を受けました。

 資源循環プロジェクトでは、これまで廃棄・焼却されてきたラベル台紙をポリエステル系合成紙であるリサイクル専用台紙に切り替え、資源として回収、循環させることでラベル台紙の廃棄ゼロを目指しています。さらに、回収後はマテリアルリサイクル*2によって、リサイクル専用台紙として再生する「水平リサイクル」が可能になり、より高度な資源循環を実現できる画期的な取り組みです。

*2 マテリアルリサイクル:廃プラスチック類の廃棄物を、破砕、溶解などの処理を行った後に、同様な用途の原材料として再生利用するリサイクル

 

SHIONOGIグループは、SHIONOGI Group Heritage(SHIONOGIの基本方針)ならびにSHIONOGIグループ行動憲章のもと、取り組むべきマテリアリティ(重要課題)の一つとして「環境への配慮」を特定し、責任ある対応を進めています。今後も、製造工程で廃棄されるラベル台紙の回収・水平リサイクルを通じて、サステイナブルな包装材料の開発・実装を推進してまいります。

 

以 上

 

 

[お問合せ先]

塩野義製薬ウェブサイト お問い合わせフォーム:https://www.shionogi.com/jp/ja/quest.html#3.

 

参考:

1.       プレスリリース(シオノギファーマ):2022年4月6日
ラベル台紙の水平リサイクル実証化に向けた共同開発契約の締結

2.       プレスリリース(シオノギファーマ):2023年4月5日
ラベル台紙の水平リサイクル実証化 アンプル注射剤用ラベルに初適用

3.       おしらせ:2025年1月22日
ラベル台紙の水平リサイクルを目指す「資源循環プロジェクト」がWorldStar Awards 2025を受賞

4.       資源循環プロジェクト 公式Webサイト:https://www.shigenjunkan.com

5.       SHIONOGIジャーナル:2024年4月9日

「資源循環プロジェクト」にSHIONOGIがチャレンジする意義 ~ラベル台紙の水平リサイクルを全産業に広げたい~