B型肝炎

感染すると肝炎を発症したり、ウイルスキャリアとなることがあります。
大人になってからの感染は劇症肝炎を発症することもあります。
劇症肝炎は命を失う危険性もあります。

症状

B型肝炎は、急性と慢性に分けられます。

急 性
症状は比較的ゆっくり出ます。
微熱、食欲不振、だるさ、吐き気・嘔吐、みぞおちの右側の痛み、お腹が張るなどの症状がみられ、引き続き、黄疸(おうだん)(皮膚や眼球結膜の黄染〔おうせん〕)が出てきます。
多くの場合は、これらの症状は1か月程度で回復します。
ときに急性肝炎は劇症化することがあります。
慢 性
免疫がまだ十分でない乳幼児や、抵抗力が弱っている大人が感染すると、ウイルスは体内から排除されず、ウイルスを体内に保有した状態になります。
はっきりした症状が出ないまま、気がつかないうちに肝硬変や肝がんに進行することがあります。

病原体

B型肝炎ウイルス(HBV)

潜伏期

急性肝炎の場合1~6か月

検 査

血液検査により診断します。
検査は感染したと思われるときから、100日(3か月程度)以上経過してから受けることが必要です。

治 療

治療によりウイルス量を減らし、肝障害の進行を抑えることができるので、早期に発見し、治療することが大切です。

感染経路

血液、精液、腟分泌液に多く含まれていて、粘膜や傷口から感染します。
主な感染経路は、性行為感染、母子感染および注射針の回し打ちなどの血液を介しての感染となっています。

免 疫

感染を予防するワクチンがあります。
平成28(2016)年10月より乳児の定期予防接種になりました。