C型肝炎

感染後に慢性肝炎を引き起こしやすく、さらに肝硬変、肝細胞がんへと進行することがあります。
気づかないうちに慢性の炎症状態が続き、血液検査で初めて肝機能異常を指摘されるケースも多くあります。

症状

急性肝炎の症状には、全身倦怠感、食欲不振、吐き気・嘔吐、黄疸(おうだん)などがありますが、その程度は軽いことが多く、単なる不調としかとらえられないことが多くあります。
慢性肝炎ではほとんどが無症状で、倦怠感などの自覚症状を訴えるのは2~3割となります。
適切な治療を行わないで放置すると、肝硬変へと移行したり、肝細胞がんに進展するリスクが高くなります。

病原体

C型肝炎ウイルス(HCV)

検 査

血液検査(HCV抗体検査、HCV遺伝子検査)

治 療

直接作用型抗ウイルス薬(DAA)による治療(インターフェロンフリー療法)など

感染経路

性行為、針などの刺入(覚せい剤注射や医療器具など)が挙げられます。
以前はHCVの感染経路のうち輸血によるものが5割を占めていましたが、わが国では1989年世界に先駆けて献血時にHCV抗体をスクリーニングするようになってから激減しました。

免 疫

ワクチンはありません。

・国立感染症研究所: C型肝炎とは(外部サイトへ)

などを参考にして作成