トキソプラズマ症

世界的に見ると全人類の1/3以上(数十億人)が感染しているとされるなど非常に広く蔓延していることが知られています。
妊娠末期ほど胎児への感染率は上がりますが、妊娠初期の感染ほど重症化しやすいとされています。

症状

妊娠中の感染
妊娠中の女性がトキソプラズマに初感染した場合、トキソプラズマが胎盤を通過して胎児に感染する可能性があります。
先天性トキソプラズマ症は、死産および自然流産だけではなく児に精神遅滞、視力障害、脳性麻痺など重篤な症状をもたらすことがあります。
免疫不全者の感染
免疫不全者では、体内に潜伏感染していたトキソプラズマが再活性化し、脳炎や肺炎や脈絡網膜炎(視力低下・かすみ目・小さいゴミが見えるような飛蚊症〔ひぶんしょう〕など)といった重篤な症状を引き起こします。
トキソプラズマ脳炎の臨床症状としては意識障害、けいれん、視力障害などがあげられます。

病原体

トキソプラズマ原虫

検 査

抗体検査を行うことで、免疫の有無を調べることができます。

治 療

抗トキソプラズマ原虫剤(トキソプラズマの初感染が疑われる妊婦の方へ、先天性トキソプラズマ症の発症抑制を目的として投与する薬)

感染経路

大きく分けると、以下の3つとなります。

(1)トキソプラズマに感染している肉を生で、または十分に加熱しないで食べる
(2)土いじり
(3)トキソプラズマに感染しているネコの糞に触れる

空気感染やヒトからの感染などはありません。

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