腟炎(細菌性腟炎、萎縮性腟炎)

腟内に起こる感染症を総称して腟炎といいますが、大別すると、もともと存在する常在菌が原因のものと、性感染症によるものとに分けられます。
更年期や高齢で発症するものは、萎縮性腟炎といいます。

症状

黄色っぽい(ときに灰色、水っぽい)おりものが増加し、悪臭を伴うことがあります。
おりものが刺激となって、外陰部のかゆみ、かぶれ、赤み、痛み、熱感などを起こすことがあります(外陰炎)。
性交痛や出血がみられることもあります。

病原体

トリコモナス原虫、カンジダ、大腸菌など。

検 査

腟の分泌物から原因となる病原体を調べます。

治 療

原因となる病原体に合った薬剤(内服薬、腟錠、軟膏〔なんこう〕)を使用します。
萎縮性腟炎では、女性ホルモンの腟錠も使用します。

感染経路

腟内の常在菌のバランスが崩れる(腟を清潔に保つ乳酸棹菌〔にゅうさんかんきん〕が減少して、さまざまな細菌が増殖する)と発症しやすくなります。
生理用タンポンの取り忘れ(腟内異物)などによる場合もあります。
更年期や高齢者では、女性ホルモンの分泌低下に伴って腟が萎縮し、自浄作用も低下するため、腟炎にかかりやすくなります。

・法研:六訂版 家庭医学大全科
・金原出版:産婦人科感染症マニュアル
などを参考にして作成

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