ワクチンで予防できる女性の感染症

ワクチンで予防できる女性の感染症
女性の感染症のなかには、ワクチンで予防できるものがあります。
予防接種を受けることは、女性自身がその感染症を予防するためだけでなく、妊娠中や産後に胎児や赤ちゃんへ
母子感染を起こさないために、また、気づかないままパートナーに感染させてしまわないためにも重要です。
なお、以下のワクチンは妊娠中は接種できない、あるいは接種要注意とされていますので、注意しましょう。

HPV(ヒトパピローマウイルス)
ワクチン

妊娠中は接種要注意

HPVは、性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。
子宮頸がんを始め、肛門がん、腟がんなどのがんや尖圭(せんけい)コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。
特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。

HPVワクチンを導入することにより、子宮頸がんの前がん病変を予防する効果が示されています。

風しん含有ワクチン

妊娠中は接種できない

風しんに対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの女性が風しんウイルスに感染すると、眼や心臓、耳等に障害をもつ(先天 性風しん症候群)子どもが出生することがあります(妊娠1か月でかかった場合50%以上、妊娠2か月の場合は35%などとされています)。

風しん含有ワクチン(主に接種されているのは、麻しん風しん混合[MR]ワクチン)を接種することによって、95%以上の人が風しんウイルスに対する免疫を獲得することができるといわれています。

B型肝炎ワクチン

妊娠中は接種要注意

B型肝炎は、B型肝炎ウイルスの感染により起こる肝臓の病気です。
B型肝炎ウイルスへの感染は、B型肝炎ウイルスに感染した血液や体液(汗、だ液など)に接触した場合に、感染を起こすこと
があり、一過性の感染で終わる場合と、そのまま感染している状態が続いてしまう場合(この状態をキャリアといいます)が
あります。
キャリアになると慢性肝炎になることがあり、そのうち一部の人では肝硬変や肝がんなど命に関わる病気を引き起こすことも
あります。
ワクチン接種による抗体獲得率は40歳までの接種では95%と報告されています。

参考情報

・厚生労働省:「B型肝炎ワクチンに関するQ&A

帯状疱疹ワクチン

水痘(水ぼうそう)にかかった後、水痘・帯状疱疹ウイルスは神経節に潜んでいますが、免疫力が低下したときなどに再び
活性化して発症するのが帯状疱疹です。
赤い発疹や水ぶくれが帯状に多くでき、痛みを伴います。

(1)乾燥組換え帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹の予防として、50歳以上の成人に接種する。

妊娠中は接種要注意
(2)乾燥弱毒生水痘ワクチン

帯状疱疹の予防として、50歳以上の成人に接種する。
(水痘予防の接種対象者は生後12月以上)

妊娠中は接種できない

このほかに、重症化のリスクがある感染症で、ワクチンで予防できる疾患には、麻しん
(はしか)、おたふくかぜ、インフルエンザなどがあります。
麻しんワクチン、水痘ワクチン、おたふくかぜワクチンは、妊娠中は接種できませんので
注意しましょう。

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