バーベキュー:調理編

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バーベキューでの食中毒を防ぐ

屋外の調理では食中毒の心配があります。
予防方法を知って安全に楽しみましょう。

 POINT

食材の取り扱いや調理のしかたなどによって、食中毒の心配があることを
知っておきましょう。

屋外でも手洗い・手指消毒を

  • 食材に触る前と、触った後
  • 食べる前
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「正しい手洗いのポイント」

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調理する手指に傷がある場合

調理者の手から他の人へ感染を広げることがあるため、調理をしないようにします。
傷口で繁殖した黄色ブドウ球菌などが、食中毒を起こすことがあります。

触らない、触れない調理法の工夫

おにぎりはラップに包んで
素手でおにぎりを握ると、菌が付着する可能性があります。
ラップに包んだり、ビニール手袋をして握ったりするとよいでしょう。

肉や魚を焼くトングは専用で
生の肉や魚などを取るトングや箸と、焼けた肉や魚などを取り分けるときの物は区別しましょう。
調理器具

食材の細菌が増えやすい環境

常温に長く食材を置くと、食中毒の原因となる細菌が増えやすくなります。
夏場はバーベキューシーズンともいえますが、気温や湿度が高くなるので、特に注意が必要です。

肉類や魚介類
調理直前までクーラーボックスや保冷剤を使って低温保存しましょう。
残った食品や料理
長時間にわたって放置せずに廃棄しましょう。

肉・魚介類は生で食べない

バーベキューで生の肉や魚介類などを食べて食中毒を起こすことがあります(下記例参照)
生食、生焼けの状態で食べてはいけません。
肉や魚介類などは、中心部まで十分に加熱してから食べましょう。

まな板、包丁の衛生管理

  • 肉や魚介類を調理した後のまな板や包丁などは、洗ってから熱湯をかけるとよいでしょう。
  • 肉や魚介類を調理した後に、生で食べる野菜などを切らないようにします。

肉・魚介類の食中毒例

牛肉 腸管出血性大腸菌感染症
豚レバー E型肝炎
鶏肉 カンピロバクター感染症
牛・豚・鶏肉・卵 サルモネラ感染症
シカ・イノシシ肉 E型肝炎、寄生虫
魚介類 腸炎ビブリオ感染症、寄生虫(アニサキス)
牡蠣 ノロウイルス感染症、A型肝炎

湧き水や井戸水から食中毒が起こることもあります

水質管理が適切にされている飲用可能な水か確かめてから、飲んだり調理に使ったりするようにしましょう。

飲用に適さない水を飲んだために発生した事例
キャンプ場の湧き水を原因とした下痢原性大腸菌による食中毒 ― 大分県、2005年7月

キャンプに参加した福岡市内の高校生393名と教職員16名のうち、生徒174名と教職員2名に水様性下痢、腹痛、嘔吐、発熱などの食中毒様症状があらわれました。


病原菌検査の結果、キャンプ場の湧き水から大腸菌が検出され、感染源であると判断されました。


キャンプ場の管理会社の水質管理が不適切であったこと、また、生徒たちは飲み水に使用できないことを知っていましたが、配水箇所に飲用不可の標識がなかったことから、安易に飲んでしまっていました。

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