HPV(ヒトパピローマウイルス)
感染症

尖圭(せんけい)コンジローマのほか、子宮頸がんの原因にもなるウイルスです。
HPVは200種類以上あり、このうち約15種類が子宮頸がんの原因となるといわれています。

症状

感染は一時的で症状もないことが多く、自然に消えることがほとんどです。
まれに子宮頸がんの原因となるHPVの感染が長期間持続すると、その一部が、数年から10数年後に子宮頸がんを発症すると考えられています。
子宮頸がんは初期のころにはほとんど症状がないことが多いですが、生理のとき以外の出血や性行為による出血、おりものの増加などがみられることがあります。
進行した場合、下腹部や腰の痛みや血の混じった尿がみられることもあります。

病原体

HPV(ヒトパピローマウイルス)

検 査

子宮頸部細胞診(子宮頸部の細胞を採取して、異常がないか調べます)

治 療

手術療法、放射線療法、抗がん剤

感染経路

主に腟性交により感染し、女性の約80%が一生のうちに一度は感染するといわれているウイルスです。

免 疫

HPVのうち、子宮頸がんの原因となりやすい2種類(16型、18型)のウイルスに対しては、感染予防のためのワクチンがあります。
ワクチンだけでなく、定期的に子宮頸がん検診を受け、早期発見を心がけることが大切です。

・東京都福祉保健局: 性感染症ってどんな病気?(外部サイトへ)

・厚生労働省: HPVワクチンに関するQ&A(外部サイトへ)

などを参考にして作成