コンセプト:「最もよい薬」に必要な「情報」を、すべての患者さまに

SHIONOGIは「聴覚などに障がいのある患者さまが医薬品にアクセスする際のコミュニケーションの壁(バリア)をなくす」をビジョンに掲げ、コミュニケーションバリアフリープロジェクト(CBF-PJ)を推進しています。
2015年10月、聴覚障がいのある従業員による「聴覚障がいとはどんなものか学ぼう」という有志勉強会の呼びかけに端を発します。

数回の勉強会を経て、聴覚障がいにまつわる医療機関での困りごとは昔からあったものの、現在までなかなか解消が進んでいない課題であることが分かりました。

  • 当事者として直面する医療機関での困りごとを解消したい。
  • 全国に2,000万人と言われる聞こえない方、聞こえにくい方の困りごとを解消したい。

そんな想いを持って、2016年に全社プロジェクトとして、聞こえる・聞こえない従業員が共に活動するCBF-PJが誕生しました。

現在に至るまで、SHIONOGIの社会貢献活動として、聞こえない・聞こえにくい患者さまの医療機関でのコミュニケーションを円滑にする取り組みを⾏っています。

 

『SHIONOGIは、常に人々の健康を守るために 必要な最もよい薬を提供する』

 

SHIONOGIの基本方針にある「最もよい薬」とは何か?
CBF-PJは、必要な・適切な情報がきちんと届くことが備わってこそ「最もよい薬」であるとの考えのもと、医療従事者への障がい特性の啓発を中心に活動を続けています。2020年からは、COVID-19感染拡大下でのマスクによるバリアを改善するより良いコミュニケーション方法を求め、医療従事者に情報をお届けしています。

「障がい」 によるコミュニケーションのバリアをなくすための取り組みです
CBF コミュニケーションバリアフリー 気づきをカタチに、マイナスをプラスに
CBFの活動

コミュニケーションバリアフリープロジェクトとは?

2019年12月

世界耳の日啓発

2024年3月3日

手話国際言語デー啓発

2024年9月23日(full ver.)

手話国際言語デー啓発

2024年9月23日(short ver.)

全編日英字幕付

プロジェクトの沿革(クリックすると展開します)

2024年度
  • 一般社団法人 イオン・ハピコム人材総合研修機構において、聴覚障がい患者の対応をテーマにした研修動画を作成し、Eラーニング配信を実施
  • 日本全国の薬局ならびに病院薬剤部の95%にあたる約68,000軒に、聴覚障がい者と薬剤師のコミュニケーションを円滑にするコミュニケーションツールを配布
  • 英国の聴覚障がい支援団体「Royal National Institute for Deaf People」との提携契約を締結:リンク(外部リンク)

<社内向け施策>

  • World hearing day(世界耳の日:3/3)で「きこえ」をテーマに、4コマ漫画エピソードを募集し、従業員が漫画化
2023年度
  • 全国一部の国立大学・私立大学の医療学生へ、聴覚障がい対応セミナーを実施
  • イギリスのUniversity College London(UCL)での「Rani Rawji Seminar 2023」で、漫画「聴覚障がいを知っていますか?」の英訳漫画を発表:リンク(外部リンク)
  • イギリス各大学医学部で漫画教育資材として活用:英訳漫画リンク(外部リンク)
  • 一般向けに聴覚障がいを啓発する動画のリリース:YouTubeリンク(外部リンク)
  • 医療従事者向けにコミュニケーションヒント動画をリリース:リンク(外部リンク)
  • 「指差し」でつたえるコミュニケーションシートをリリース:資材リンク
  • World hearing day(世界耳の日)啓発動画をリリース:YouTubeリンク(外部リンク)
  • CBF SHIONOGIスクール2期生100名。

<メディア掲載紹介>

  • NHK#ろうなん(ろうを生きる難聴を生きる)番組紹介リンク(外部リンク)
  • alterna(オルタナ)雑誌でCBFインタビュー記事掲載リンク(外部リンク)
2022年度
  • クラウドファンディングで聴覚障がい当事者が抱える医療機関での困りごとと対応方法を伝える『漫画冊子』を制作
  • 大学医療学生向けに聴覚障がい啓発セミナーを実施
  • 薬局チェーンで聴覚障がい啓発セミナーを実施
  • マネージャー対象に合理的配慮研修を実施
  • 社内向け「CBF SHIONOGIスクール」開始。1期生51名
2021年度
  • SHIONOGI.tvを通じた医療従事者向け啓発セミナー開始
  • 当社と締結している自治体を通じて、COVID-19ワクチン接種会場にしおりカード配布
  • 株主総会動画の字幕付与開始
  • バーチャルYouTuberシオノギカナデによる手話歌をYouTube公開(現在は中止)
  • SHIONOGI公式インスタグラムにて医療現場でも使える簡単な手話動画の公開を開始
  • 解熱鎮痛薬「セデス®」 第60回2021ジャパンパッケージングコンペティション「経済産業省 製造産業局長賞」、2021年度「グッドデザイン賞」をW受賞
2020年度
  • 解熱鎮痛薬「セデス®」シリーズのユニバーサルデザインパッケージ発売
  • 民放テレビ局にて当事者社員のCOVID-19拡大下の働き方と困りごとの紹介
  • COVID-19拡大に伴い、オンラインを活用した啓発セミナーを開始
  • NTTドコモ「みえる電話」賛同企業に加盟(現在はサービス終了)
2019年度
  • 省庁にて行政を対象とした啓発セミナー実施
  • 医薬品関連の協会や研究会にて同業他社を対象とした活動紹介・セミナー実施
  • 全日本ろうあ連盟創立70周年記念事業映画「咲む」への協賛

    SHIONOGIは、全日本ろうあ連盟(外部サイト)の設立70周年記念事業として制作された 映画「咲む」(外部サイト)に協賛しました。全日本ろうあ連盟は、日本で唯一の「ろう者」の当事者団体であり、これまでの深い繋がりがあり、今後も障がいによるバリア改善のために協力してゆきます。

  • 「The Valuable 500」に加盟
    The Valuable 500バナー

    塩野義製薬は、2020年3月 障がい者インクルージョン推進の国際イニシアティブThe Valuable 500(外部サイト)への賛同表明を行い、ビジネス機会の活用とインクルーシブな社会づくりへの貢献をしています。

2018年度
  • 当事者団体や大学が主催するイベントにて当事者を対象としたブース出展・啓発セミナー実施
  • 「アイデアソン・ハッカソン:視覚障がい編」に参加、ビジネス賞受賞
  • 東京都「心のバリアフリー」サポート企業認定
2017年度
  • シオノギヘルスケアのテレビCMへの字幕付与開始
  • 患者さんが市販薬を知る際のバリアをなくすため、2017年4⽉にシオノギヘルスケア(外部サイト)製品で情報保障の字幕付きCMの放送を開始しました。(「ミュージックフェア」内のCM限定)

    ※情報保障:障がいなどにより情報を⼗分得ることができない⽅に対して、代替⼿段を⽤いて情報提供すること。

  • 服薬バリアの解消を目指し、初めて医療機関で啓発セミナーを実施。以降継続して医療従事者を対象とした啓発セミナーを実施
  • コミュニケーションバリアフリープロジェクトのWebサイトを開設
2016年度
  • 経営会議において正式にプロジェクトとして承認
  • 本社・杭瀬事業所(現CMCイノベーションセンター)に耳マーク・補助犬ステッカーを掲出
  • UDトークアプリを全社インフラシステムとして導入
2015年度
  • 聴覚障がい従業員の働きやすさ向上を目指し、有志によりプロジェクト発足

プロジェクト推進体制(クリックすると展開します)

経営層の強力なコミットメントのほか、全社からプロジェクトメンバーやファンクラブを募集するなど、全従業員を巻き込んだ活動を行っています。
オーナー 澤田拓子 取締役副会長
アドバイザー 岩﨑利信 上席執行役員・ヘルスケア事業管掌
  塩田武司 執行役員・信頼性保証本部長
  出口昌志 執行役員・サステイナビリティ経営本部長
  三春洋介 執行役員・DX推進本部長
  上原健城 執行役員・医薬開発本部長
  萬木義範 執行役員・医薬事業本部長
  青山恭規 グローバルサプライチェーン戦略部長
  木山竜一 顧問

オーナーメッセージ

オーナー写真コミュニケーションバリアフリープロジェクトオーナーの澤田です。

聴覚障がいなどのある方にとって、医療情報へのアクセスには大きな課題があります。

そのような課題を解決したいという熱い想いを持ったメンバーがプロジェクトを立ち上げ、「SHIONOGIの基本方針」から、「誰一人取り残されることなく自身の病状や治療法、治療薬などの情報にアクセスできる」ようにすることを目指して、医療従事者の皆さまとコミュニケーションにバリアを持つ方々との架け橋となるべく様々な活動を行っています。例えば聴覚障がいのある方が病院などで、どのようなことに困り、不安を感じておられるのか種々の事例を医療従事者の方々に知っていただくことによってもコミュニケーションバリアは低減して行きます。このコミュニケーションバリアは医療環境の中だけでなく、社会の中でも日常的に起きていると思います。そのため、多様な方々が社会の中でコミュニケーションが理由で取り残されることがないよう、社会全体で解決していくことが必要な課題だと捉えており、まずは聴覚障がいなどのある方と医療従事者の方々とのコミュニケーションバリア解消を中心に進めてまいりますが、これからも多くの方の共感とお力添えを頂きながら、活動範囲を広げていきたいと考えております。私どもも勿論参加致しますが、みなさまのご参加を頂ければ幸いでございます。

プロジェクトバナー(クリックすると展開します)

皆さまのホームページから本ページにリンクしていただき、コミュニケーションバリアフリープロジェクトの取り組みをご紹介いただける場合は、本サイトのご利⽤規約にしたがってくださるようお願いいたします。
なお、塩野義製薬のトップページではなく本ページに直接リンクされる場合は、こちらのバナーをお使いいただければ幸いです。
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リンク用バナー

プロジェクトロゴ(クリックすると展開します)

ロゴタイプ
ブックデザイナーの平野甲賀さんに書き下ろしていただきました。⾃由な字形が、プロジェクトの⽬指す多様性、皆が活躍する姿を表しています。
ロゴマーク
プロジェクトの頭⽂字であるCBF(Communication Barrier Free)をデザインしたロゴマークです。プロジェクトのテーマである「気づきをカタチに、マイナスをプラスに」も表し、CとBの間がプラスになっています。シオノギビジネスパートナー(株)・デザイン事業部とプロジェクトメンバーで作りあげました。(登録商標)